2001 Fiscal Year Annual Research Report
矯正学的歯の移動時の歯周組織リモデリングにおけるインテグリンとEGFの役割
Project/Area Number |
13672165
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
鐘ケ江 晴秀 明海大学, 歯学部, 教授 (90119173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏俣 正典 朝日大学, 歯学部, 教授 (30152630)
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Keywords | 歯根膜 / 矯正力 / インテグリン / 上皮成長因子 / マウス |
Research Abstract |
矯正学的歯の移動時には、歯槽骨の吸収やリモデリング(再構築)などのさまざまな生体反応が惹起される。われわれは歯根膜にこれらの生体反応を引き起こす物質があると考え実験を行っている。 現在までに、歯根膜に発現している数種の細胞成長因子と細胞成長因子の検索をRT-PCR法とウエスタンブロット法により行ってきた。その結果、マウスの歯根膜にはインテグリンα2,α4,α5,α6,α8、αV、β3、β4,β5サブユニットのmRNAが発現していることが明らかになった。また、α2、α4、α6、α8、αV、β1、β2、β3およびβ4サブユニットのそれぞれのタンパク質が歯根膜中に検出された。上皮細胞成長因子(EGF)ファミリー分子を歯根膜RNAから検索した結果、EGF、TGF-a(transforming growth factor-a)、ARG(amphiregulin)、HB-EGF(heparin binding-EGF)、ERG(epiregulin)、BTC(betacellulin)などのmRNAが検出された。免疫組織化学的に上記分子の検出を行ったところ、現在までにインテグリンaVが歯根膜に局在することを確認した。 上述したように、本年度の研究では正常マウスの歯根膜に発現している細胞成長因子と細胞接着因子の種類の特定を試みてきたが、今後は、矯正力を加えた場合にこれらの分子種がどのような応答性を示すか(発現量の増減および活性化状態の変化)について検討して行く予定である。
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