2002 Fiscal Year Annual Research Report
レドックス情報に基づく新しいがん画像診断用プローブの開発
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13672268
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
竹下 啓蔵 放射線医学総合研究所, 放射線安全研究センター・レドックス制御研究グループ, 主任研究員 (70175438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安西 和紀 放射線医学総合研究所, 放射線安全研究センター・レドックス制御研究グループ, チームリーダー (70128643)
上田 順市 放射線医学総合研究所, 放射線安全研究センター・レドックス制御研究グループ, チームリーダー (90160168)
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Keywords | 酸素分圧 / in vivo ESR / リチウムフタロシアニン / ニトロキシルラジカル / レドックス / ESR-CT |
Research Abstract |
1.組織酸素分圧測定のためのプローブとしてリチウムフタロシアニン(LiPc)をマウス大腿部皮下に移植し、LiPcのESRシグナルの線幅に及ぼす放射線照射(炭素線、LET 13keV/μm,20 Gy)の影響をin vivo ESRで調べたところ、照射直後から約12時間後までの間に一時的に線幅の拡がりが観察され、照射による酸素分圧の一過性の増加が示唆された。腫瘍(RIF-1)移植マウスの腫瘍内に移植したLiPcのESRシグナルの線幅は正常組織皮下に移植した場合よりも狭く、腫瘍内が低酸素状態になっていることを確認できた。LiPcを移植した腫瘍部位をX線(20Gy)照射し経時的にESRを測定したが、ESER線幅に明らかな変化は観察されなかった。 2.レドックスプローブとして用いるニトロキシルラジカルはミトコンドリア等における還元的代謝以外に各種ラジカルとの反応でもESRシグナルを消失するが、ニトロキシルラジカルの基本骨格と置換基を変えて安定性を調べたところ、ピロリジン-N-オキシルラジカルはグルタチオンやNADPH存在下のスーパーオキシドラジカルとの反応に比較的抵抗性であった。腫瘍組織においては3-ハイドロキシメチル-2,2,5,5-テトラメチルピロリジン-N-オキシルラジカルが半減期約25分と消失が比較的遅かった。 3.LiPcとニトロキシルラジカルの各ESRシグナルよりESR-CT装置を用いて各プローブの分布を別々に画像化し重ね合わせることで同一マウスでLiPcとニトロキシルの分布の位置関係を示すことができた。これにより組織酸素分圧とレドックスのそれぞれの変化を同一個体で解析できる可能性が開けた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Keizo Takeshita: "Kinetic Study on ESR Signal Decay of Nitroxyl Radicals, Potent Redox Probes for In Vivo ESR Spectroscopy, Caused by Reactive Oxygen Species"Biochim.Biophys.Acta. 1573. 156-164 (2002)
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[Publications] 斎藤圭太: "ニトロキシルスピンプローブと活性酸素種との反応性"磁気共鳴と医学. 13. 201-204 (2002)
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[Publications] Keita Saito: "Two reaction sites of a Spin Label, TEMPOL (4-hydroxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine-N-oxyl), with hydroxyl radical"J.Pharm.Sci.. 92(2). 275-280 (2003)
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[Publications] Jun-ichi Ueda: "Singlet oxygen-mediated hydroxyl radical production in the presence of phenols: Whether DMPO-OH formation really indicates production of OH?"Photochem. Photobiol.. 77(2). 165-170 (2003)
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[Publications] H.Utsumi: "EPR in the 21th Century, (A.Kawainori, J.Yamauchi, H.Ohya, Eds.)"Development of in vivo ESR/spin probe technique for oxidative injuries. 9 (2002)