2001 Fiscal Year Annual Research Report
脳・精巣で高発現する新規な抗原ペプチド輸送体ファミリーの機能解析
Project/Area Number |
13672284
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 綾子 大阪大学, 薬学研究科, 講師 (90272484)
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Keywords | 蛋白質 / 薬学 / 免疫学 / 脳 / 精巣 |
Research Abstract |
脳・精巣に高発現する新規な抗原ペプチド輸送体新ファミリーTAPL(Tralsporter associated with antigen prccessing-Likeの略称)の機能と構造を解明する目的で、以下の研究を行った。 (1)TAPファミリー(TAP1,TAP2,TAPL)間の2量体形成 TAP1,2,LのGFP融合蛋白を用い、小胞体を含む小胞輸送系への細胞内局在を明らかにした。更に局在化シグナルを解析する過程で、N末側の膜貫通領域でのファミリー間の相互作用を検出する系を構築した。予想したTAP1とTAP2の相互作用以外に,TAPLがTAPL、TAP1、TAP2とそれぞれ相互作用することが示唆された。TAPLのホモ2量体はTAP1,2とのヘテロ2量体よりも安定に存在する。これらは2量体形成を介し、抗原提示並びにペプチド輸送に多様性を与えることが考えられた。 (2)TAPLアイソフォームの構造と発現 更にTAPLにはC末端の異なるアイソフォームがラットで4種、ヒトで3種、存在することを3'RACE法及びRT-PCR法により見い出した。またヒトゲノムとの対応からスプライシングによるアイソフォームであることがわかった。ABC輸送体の基質認識や輸送効率がC末端配列に影響される例もあり、これらのアイソフォームが輸送基質や輸送効率、またそれらの制御にどのような影響を与えるかが興味深い。更に精巣セルトリ細胞由来培養細胞(TM4)がTAPLを高発現することを見い出し、今後の機能解析に有用なツールが得られた。 (3)生化学的解析に向けたTAPL発現系の構築 ラットTAPLとヒトTAPLを構成的に高発現させるハエ由来培養細胞S2細胞株を作成した。次年度の生化学的解析に必要な大量調製が可能になった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Nakagawa, R. et al.: "GATA DNA-binding protein expressed in mouse 1-10 leydig testicular tumor cells"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 283. 412-416 (2001)
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[Publications] Nishikawa, T. et al.: "Cloning of cDNA for cathepsin B mRNA -3'-untranslated region-binding protein(CBBP), and characterization of rec CBBP"J. Biochem. 129. 485-490 (2001)
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[Publications] Aozasa, N. et al.: "Interactions between ATBP and DmUbc9 in the Expression of the Sarcophaga Lectin 6ene"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 286. 949-952 (2001)
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[Publications] Aozasa, N. et al.: "Activation of the Sarcophaga lectin gene promoter by(A+T)-stretch binding protein"Eur. J. Biochem.. 268. 2506-2511 (2001)