2002 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン1の肝細胞増殖因子産生誘導阻害作用とその肝再生停止における役割
Project/Area Number |
13672285
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
合田 榮一 岡山大学, 薬学部, 助教授 (20028814)
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Keywords | 肝細胞増殖因子(HGF) / インターロイキン1(IL-1) / サイクリックAMP / tumor necrosis factor α(TNF-α) / MAPキナーゼ / コレラトキシン |
Research Abstract |
ヒト真皮線維芽細胞における肝細胞増殖因子(HGF)産生は8-bromo-cAMPやコレラトキシン、プロスタグランジンE2などのcAMP上昇薬やプロテインキナーゼC活性化ホルボールェステル、種々の増殖因子により著しく誘導されるが、インターロイキン1α(IL-1α)及びIL-1βはいずれの誘導剤によるHGF誘導も強く抑制すること、IL-1の本作用には少なくとも部MAPキナーゼカスケードの活性化が関与することを前年度の研究で明らかにした。今年度の研究で以下の成果が得られた。ERK及びp38両MAPキナーゼの活性化(リン酸化)はIL-1βの添加後、15及び30分で起こり、その後はコントロールのレベルに戻った。HGF産生誘導を強く抑制することが知られているTGF-β1の作用も両MAPキナーゼ経路の阻害剤(PD98059及びSB203580)により部分的に解除されたが、デキサメタゾンによる抑制は両阻害剤により解除されなかった。IL-1の抑制作用はNF-kB活性化阻害剤のcaffeic acid phenylethyl esterやcapsaicinにより一部解除されたが、JNK阻害剤のSP600125による解除は弱かった。また、インターフェロンγによっても部分的に解除された。IL-1と共通した作用を示すことが多いtumor necrosis factor α(TNF-α)もIL-1と同程度のHGF産生誘導抑制効果を発揮し、IL-1と同様に、コレラトキシンによるHGF遺伝子発現の増加を抑制した。さらに、TNF-αの抑制作用もPD98059、SB203580及びインターフェロンγにより部分的に解除された。
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Research Products
(1 results)