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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト肝がん細胞HepG2におけるECOD活性誘導を指標とした環境汚染実態調査

Research Project

Project/Area Number 13672350
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

井上 義雄  東邦大学, 薬学部, 教授 (00136053)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 仁藤 慎一  東邦大学, 薬学部, 助手 (10189334)
中浜 隆之  東邦大学, 薬学部, 講師 (80130376)
Keywords東京湾流入河川 / バイオアッセイ / 河川底質 / 多環芳香族炭化水素(PAH)
Research Abstract

東京湾流入河川(鶴見川、多摩川、荒川、江戸川および花見川)の汚染実態を、ヒト肝がん細胞におけるEthoxycouamarine-O-deethylase(ECOD)活性の誘導を指標としたバイオアッセイにより比較検討した。それぞれの河川の河口付近の底質を採取し、試料とした。汚染状況は、最も清浄な江戸川の河川底質を除くすべての試料で用いたアッセイ条件下でECOD活性の誘導が認められた。京浜工業地帯に位置する鶴見川(生麦地区)の汚染が最も高く、これに荒川(平井地区)が続く。これら高度汚染地域の試料では、HepG2細胞のECOD活性が高濃度域で低下する、いわゆる逆U字型の濃度-反応曲線が得られたことから、主汚染物質としてダイオキシン類よりは多環芳香族炭化水素(PAH)が考えられる。また、鶴見川河口の汚染度は、底質1g当たりPAH2〜20μgと推定された。次に、鶴見川流域の汚染実態を把握する目的で上・中流域も含めた調査を行った。なお、新横浜地区のかつての産業廃棄物野焼き現場からの汚染物質の鶴見川への漏出の可能性も検討課題とした。野焼き現場からの汚染物質の漏出が確認されたが、河口域の高度汚染への上流からの影響は小さく、周辺の工業地帯によるものと考えられる。HepG2細胞におけるPAHにより誘導されるECOD活性は、高濃度のPHAによりダウンレギュレーションを受けるが、mRNAの発現量は飽和曲線を示し、転写後における影響であることが判明した。ダウンレギュレーションのメカニズムについてはさらなる検討を行っている。エトキシクマリンよりCYP1Aに触媒されて得られたクマリンは第II相酵素により抱合反応をけるため、クマリンの生成速度を測定する本法の欠点は脱抱合反応が避けられない点にある。現在、このステップを回避した簡便法の作成も検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Shin-ichi Nito: "Biological evaluation of the pollution of rivers flowing into Tokyo Bay with the 7-ethoxy-coumarine O-deethylase(ECOD)activity induced by river sediment extracts in HepG2 cells"Journal of Health Science. 47・2. 118-122 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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