2002 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル画像解析法を用いた手洗い効果判定用システムの院内感染対策教育への導入
Project/Area Number |
13672356
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上寺 祐之 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80191914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 英昭 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30134555)
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Keywords | 手洗い / 手術時手洗い / 手術時手指消毒 / デジタル画像解析 / 院内感染 / 周術期感染 |
Research Abstract |
1、はじめに 昨年度に開発したデジタル画像解析法を用いる手洗い効果判定用システムを用いて、手術時手洗い法を検討した。 2、対象および方法 (1)デジタル画像解析法を用いる手洗い効果判定用システムを使用して手洗い前の蛍光色素輝度(A)と手洗い後の蛍光色素輝度(B)から算術減少率1-B/Aと指数減少率log_<10>A/Bを求めた。 (2)被検者3名を対象に蛍光色素ローションを塗布前と1ml,2ml,3ml,4ml,5ml,6ml,7ml,8ml,9ml,10ml,11ml,12mlを両手に塗布し手掌面と手背面の輝度を求め、蛍光色素の至適使用量を検討した。 (3)被検者9名(全て右利き)を対象に、両手に蛍光色素ローション6mlを塗布し手洗い前後の算術減少率と指数減少率を、右手掌、左手背、左の爪部において検討した。手洗い後、Finger Print法を用いて指先の細菌培養も行い各減少率と比較検討した。 3、結果 (1)蛍光色素ローションの至適塗布量は6mlであった。 (2)左手の細菌培養の結果は陽性指29本、陰性指16本であった。爪部において、陽性群で算術減少率0.892+/-0.03、指数減少率0.979+/-0.108、陰性群で算術減少率0.913+/-0.017、指数減少率1.066+/-0.083であった。両群間において統計学的有意差(p<0.01)を認めた。 4、まとめ 爪部における除染効果は指先における除菌効果と相関があることが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Yushi Uetera: "A Simple method of locating air leaking, points in prevacuum autoclaves failing the Bowie Dick test"Zentralsterilisation. 10・4. 222-224 (2002)
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[Publications] 上寺祐之: "ISO/TC198の動向-京都国際会議を終えて-WG13洗浄消毒装置"医科器械学. 72・11. 672-678 (2002)
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[Publications] 上寺祐之: "感染防止のための全身状態の把握"オペナーシング. 秋季増刊. 10-30 (2002)
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[Publications] 上寺祐之: "「手術部で取り組むセーフティマネジメント」手術部の立場から"オペナーシング. 17・5. 509-517 (2002)