2002 Fiscal Year Annual Research Report
生体異物処理機能蛋白の誘導により生じる薬物間相互作用の定量的予測
Project/Area Number |
13672380
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山本 康次郎 群馬大学, 医学部, 助教授 (70174787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 龍也 群馬大学, 医学部, 教授 (90008342)
今野 裕子 群馬大学, 医学部, 助手 (70311602)
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Keywords | ミダゾラム / セントジョンズワート / ラズベリーケトン / 酵素誘導 |
Research Abstract |
Wistar系雄性ラットにセントジョンズワート1000mg/kg/dayを24時間毎に7日間繰り返し経口投与し、最終投与24時間後にミダゾラム10mg/kg経口投与して経時的に採血した。速やかに血漿を分離し、ミダゾラム濃度をHPLCで測定した。また、市販のラズベリーケトン製剤(ラズベリーケトンとして50mg/kg/day)を12時間毎に7日間繰り返し投与し、同様に血漿中ミダゾラム濃度を測定した。血漿中濃度推移はモデル非依存的方法で解析した セントジョンズワート投与群では対照群に比べて血漿中ミダゾラム濃度が有意に低く、セントジョンズワート処理によりミダゾラム代謝酵素が誘導されることが示された。一方、ラズベリーケトン処理群と対照群ではミダゾラムの体内動態に有意な差は認められず、ラズベリーケトン製剤はミダゾラム代謝酵素の発現に影響を及ぼさない事が示唆された。 ラズベリーケトン製剤は体重減少作用がある健康食品として国内で市販されており、主に健康な若い女性が使用しているので、経口避妊薬との相互作用が重大な問題を引き起こす可能性が考えられる。そこで、健康女性がラズベリーケトン製剤を7日間連続服用した場合のCYP3Aの活性を、尿中ヒドロキシコルチゾール/コルチゾール比を指標として検討した。20歳以上35歳以下の健康女性を対照として、月経終了から排卵日までの間にラズベリーケトンを7日間服用させ、尿中ヒドロキシコルチゾール/コルチゾール比を測定して非服用時と比較した。ラズベリーケトン製剤によりCYP3A活性は変化しておらず、経口避妊薬の効果に影響を与える可能性は低いと考えられた。この結果は動物実験の結果と一致している。
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