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2001 Fiscal Year Annual Research Report

中枢性性腺機能低下症と嗅覚障害合併疾患における遺伝子解析-Kallmann症候群におけるKAL1 gene解析を中心として-

Research Project

Project/Area Number 13672420
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

泉 由紀子  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60314316)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡本 新悟  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (10086572)
巽 圭太  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00222109)
KeywordsKallmann症候群 / 視床下部性性腺機能低下症 / 嗅覚障害 / KAL1遺伝子 / 片腎低形成 / 鏡像運動 / KAL1蛋白
Research Abstract

Kallmann症候群は視床下部性性腺機能低下症と嗅覚低下を2大主徴とする先天性疾患である。疾患の原因は、X連鎖性を示す家系の一部においては病因遺伝子の1つであるKAL1遺伝子の変異が指摘されている。われわれは、日本人Kallmann症候群患者19例18家系においてKAL1遺伝子を解析した。14例の男性散発例、1例の女性散発例、2名1家系の一卵性男性双生児例、遺伝歴不詳の男性1例女性1例よりなる。方法は、患者の末梢血よりゲノムDNAを抽出しダイレクトシークエンスを行った。19例のうち4例(一卵性双生児2例を含む)に3種類の変異を発見した。3種類の変異はすべて世界で初めて発見された変異であった。
われわれの解析結果からは日本人男性散発例14例中2例(14%)にKAL1遺伝子変異がみられた。アメリカの報告では8%で、日本はアメリカよりもKallmam症候群におけるKAL1遺伝子変異の存在する確立はやや高かったが、フィッシャーの正確確率検定によれば有意差はみられなかった。多型性は19例中6例(32%)にIle534ValとIle611が同時にみられた。
19例を変異保有例、多型性保有例、どちらも保有しない例にわけ、それぞれの血清LH値、FSH値、テストステロン値を比較したところ、変異・多型性の有無と性腺機能低下の程度は無関係であった。
Kallmann症候群の合併症であるがKAL1遺伝子変異症例には片腎低形成、鏡像運動がよくみられ、KAL1蛋白の関与が考えられている。我々は解析結果と他の報告例からこれらの2つの合併症は変異部位と関連がないことを明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Yukiko Izumi: "Analysis of the KAL1 gene in 19 Japanese patients with Kallmann syndrome"Endocrine Journal. 48・2. 143-149 (2001)

  • [Publications] 泉 由紀子: "Kallmann症候群の原因遺伝子"内分泌・糖尿病科. 13・1. 21-28 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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