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2003 Fiscal Year Annual Research Report

地域における精神障害者の生活上のニーズを把握する方法の開発

Research Project

Project/Area Number 13672442
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

久米 和興  名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (40153358)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 齋藤 深雪  山形大学, 医学部, 助手 (30333983)
Keywords総合失調症 / 家族 / 作業所 / 電話相談 / 生活上のニーズ / 精神障害者
Research Abstract

【目的】本研究は精神障害者小規模作業所(以下,作業所とする)が受ける電話相談の現状を明らかにし,精神障害者が必要としているケアについて考察する。
【研究方法】研究対象は、A市内にある作業所1施設が受けた電話相談である。調査機関は平成15年1月1日から12月31日である。作業所が受けた電話相談内容,電話相談件数,電話相談時間などを記録し,分析を行った。
【結果】1.作業所への電話相談の現状
2457件の電話相談があり,2982件の相談があった(電話1件あたりの平均相談数は1.2件)。1日の平均電話相談数は7.1±4.5件であり,1件の平均電話相談時間は11.6±11.2分であった。電話相談件数は,通所者から1475件(59.8%),家族から331件(13.4%),その他(住民など)から661件(26.8%)であった。
2.通所者からの電話相談の現状
定期的に通所している通所者(以下,定期的な通所者とする)からの相談は1142件あり,そのうち「日常生活の報告」が327件(28.6%)と最も多かった。定期的通所者からの電話相談は,不定期に通所している通所者(以下,不定期通所者とする)からの電話相談よりも「身体疾患や身体疾患に関する日常生活の相談」,「日常の報告」,「作業所への参加の有無の連絡」,「作業所の作業内容や行事に関する相談」が多かった。不定期通所者からの相談は763件あり,「精神疾患や精神疾患に起因する日常生活の相談」が221件(29.1%)と最も多かった。不定期通所者からの電話相談は,定期的通所者からの電話相談よりも「精神疾患や精神疾患に関する日常生活の相談」,「家族内における人間関係の相談」,「家族の身体的な疾患に関する相談」,「スタッフの在不在の問い合わせ」が多かった。相談内容は,不定期通所者の相談が定期的通所者の相談よりも困難度が高かった。
【考察】
1.作業所への電話相談の現状
作業所への電話相談が多く,通所者や家族,通所者以外の精神障害者への電話相談へのニーズは高いと考えられる。
2.通所者からの電話相談の現状
定期的通所者は,自分の生活について気軽に相談できる場を求めているため,電話相談のシステムづくりが必要である。不定期通所者は,自分の精神疾患や家族に関する相談が多く,定期的に通所していない理由と関係している。作業所の支援や行政の支援情報を得る機会が少なくなる状況にある。そのため,ホームヘルプサービスや訪問介護など在宅で受けられるケアが必要である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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