2002 Fiscal Year Annual Research Report
実態調査に基づくラテックスアレルギーの発症要因の分析と予防に関する研究
Project/Area Number |
13672448
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Research Institution | TOYAMA MEDICAL AND PHARMACEUTICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
落合 宏 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (30018692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺西 秀豊 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (40115184)
八塚 美樹 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (00293291)
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Keywords | ラテックスアレルギー / 天然ゴム / ラテックス果物症候群 / 医療従事者実態調査 / 若年者実態調査 / ハイリスク群 / 低感作ラテックス / ウエスタンブロット法 |
Research Abstract |
富山県内一般若年層(1〜15才、平均12.6才、405名)を対象としたラテックスアレルギーに関する実態調査およびラテックス蛋白の低アレルゲン化に関する研究を行い、以下に記す情報・結果を得た。 実態調査の結果から、本アレルギーハイリスク群(喘息、花粉症、アトピー性湿疹、薬物アレルギー、果物アレルギー、頻回の手術歴)に分類できる者が191名(47.1%)と非常に高い率であることが明らかにされた。このうち、本アレルギーが強く推定される擬患者(ゴム風船や絆創膏などが即時的に誘因となった者)が65名(16%)含まれ、その症状としては、皮膚や口唇、眼、喘息様症状が数時間から数日持続していた。症状の対処法として、原因製品の使用回避、医療機関受診、市販薬品等があげれた。但し、医療機関受診者で、本アレルギーの検査を受けた者は皆無であった。また、保護者や本人(中学生)を含め本アレルギーの存在を知っている者はわずかに0.7%であったことが抽出された。若年層においてもハイリスク群や擬患者の多さを考慮すると、本アレルギーに関する情報提供、啓蒙さらに検査の簡便化が今後の課題と考えられた。 抽出ラテックス蛋白と患者血清(ラテックス特異的IgE強陽性者)との反応をウエスタンブロット法で分析すると、このIgEは5.2Kおよび4.2Kの2種類の蛋白と反応することが明らかになった。次いでラテックス蛋白(180μg/ml)を蛋白分解酵素トリプシンまたはパパイン(いずれも20μg/ml)で1時間、37℃で処理後、同様にウエスタンブロット法で解析すると、上記2蛋白の反応性は消失することが確認された。このことから、上記蛋白分解酵素処理よ低感作ラテックス作製に極めて有効であることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)