2002 Fiscal Year Annual Research Report
EBNを促進するための日本語看護研究論文オンラインライブラリー開発
Project/Area Number |
13672465
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
山内 一史 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20125967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村中 陽子 東海大学, 健康科学部, 教授 (30132195)
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Keywords | EBN / 看護学修士論文 / 論文公開 / オンライン公開 / オンラインライブリー / 著作権 / メールアドレス / 需要調査 |
Research Abstract |
今年度は、各大学の年次変化を知るため、論文公開に関連する調査項目を再調査した。その結果、昨年は公開または未定であった9校が、非公開(学内者のみ公開を含む)に移行し、オンラインライブラリー実現が遠のいていることが分かった。また、現在インターネット上で修士・博士論文のオンライン検索サービスを提供している大学や商用システムで使われている技術を検討し、それらがネットワーク設備を持つ看護系大学ならどこでも問題なく実現可能であり、各大学提供のデータ形式を統一することが問題であることを明らかにした。 一方、オンラインライブラリー用のデータベース作成に関して、論文リストを受けられる大学が少ないため、主に我が大学所蔵の他大学紀要に公表されたリストと、インターネット上の論文題名検索システムから抽出した論文から、トータル945件の修士・博士論文の著者、題名、発表年度、所属大学院名などの項目リストを作成した。また、このオンラインデータベースの需要調査では、上記の項目に対して、修士・博士論文ともに殆どの回答者が必要を感じていることが分かった。これらは、各大学の論文公開担当部局、その連絡先、閲覧場所とその方法などの情報とともに、インターネット上に公開予定である。 なお、看護・医療の図書館関係者とこの問題をディスカッションするため、調査データを第3回看護情報研究会や第22回医療情報学連合大会で発表した。その結果、修士論文のように一般に公開されない文献はグレーリタレチャと呼ばれ、図書館学分野でも数年前にこの問題が議論されたこと、看護・医療系図書館に勤める司書は、修士論文オンライン化などの必要を認識しているが、これら意見は全学の方針に反映されない現状が判明し、教授会メンバーである看護研究者がこの問題を解決する必要性が再確認された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 山内一史, 村中陽子, 藤田比左子, 富田美加: "看護の大学院生が生み出す修士論文は公開されているか"第3回看護情報研究会論文集. 83-84 (2002)
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[Publications] 山内一史, 村中陽子, 富田美加, 藤由比左子: "看護系大学院が生み出す修士・博士論文のオンラインフルテキストデータベースの実現の課題"医療情報学. 22(Suppl.). 466-467 (2002)