2001 Fiscal Year Annual Research Report
交替勤務者の睡眠障害に対する看護介入としての誘導イメージ法に関する研究
Project/Area Number |
13672466
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
黒田 眞理子 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (60265725)
|
Keywords | 誘導イメージ法 / 交替制勤務 / 睡眠 / 看護介入 / リラクセーション / 看護職 |
Research Abstract |
看護職に誘導イメージ法を実施するにあたり、基礎研究として、健康な学生31名を対象に、無作為に誘導イメージ法実施群と非実施群に分け、精神・心理的影響と自覚的変化を明らかにした。 1.自尊感情は、誘導イメージ法実施群の方が非実施群に比較して実施後有意に高くなった。 2.GHQの下位尺度である一般的疾患傾向と社会的活動障害は、誘導イメージ法実施群の方が非実施群に比較して実施後有意に低くなった。 3.POMSの緊張不安は、実施3日目と5日目で誘導イメージ法実施群の方が非実施群に比較して実施後有意に低くなり、活気は、2日目で誘導イメージ法実施群の方が非実施群に比較して実施後有意に高くなった。 4.誘導イメージ法実施群は、実施後、目覚めがよくなった、勉強や物事に集中することができる、リラックスできるようになったとの自覚的変化がみられ、非実施群にはそのような変化がみられなかった。 以上の結果より、この誘導イメージ法は不安軽減や睡眠の質の向上を目的とした看護介入として、健康な青年の心の健康づくりに活用できることが示唆された。 また、交替制勤務を行う看護職を対象に、誘導イメージ法を3回から5回実施し、2日連続する深夜勤務における睡眠に関する状況などを比較した。その結果、深夜勤務第1日目前の睡眠、第1日目から第2日目の間の睡眠について、誘導イメージを実施した群の方が実施していない群に比較して、起床時の気分がよくなる傾向があり、GHQの睡眠障害尺度得点の低くなる傾向があった。誘導イメージ法実施後は、目覚めがすっきりするという感想が多く、誘導イメージ法を3回から5回実施した後は、寝付きがよくなった、勤務中眠気がでることがなかった、目覚めがさわやかになったとの感想があった。
|
Research Products
(1 results)