2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672467
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
岡部 聡子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (60112554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 志保 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (50336533)
石川 ふみよ 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 講師 (20190621)
下平 唯子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 講師 (70259141)
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Keywords | 失語症者 / 学際的アプローチ / トランスディシプリナリー アプローチ / チーム医療 / 態度 |
Research Abstract |
1.文献検索及びその検討 失語症者に対する医療専門職者の態度に関する研究は、外国(特にアメリカやオーストラリア)において多くみられるが、我が国の研究報告はあまありみられない。 ST, OTなどの医療専門職者が行った研究で、医療専門職者の肯定的、好意的態度…治療的関係は失語症者の不安や脅威を少なくして、患者のQOLを高める要因と言っている。当然ではあるが、患者の治療への態度も重要であるといっている。 2.学際的アプローチに関する文献検討 失語症者が言語を失うことはコミュニケーションの方法を失うことにとどまることなく、社会文化的生活の根本に関わる問題である。このような失語症者の問題はきわめて複雑で、文化的要因を含み、しかし緊急性がなく直接人命に関わることが少ないので、課題を達成するためには、それぞれの専門家が他の分野まで踏み込んでチームを組んでの相互援助が有効である。即ち各専門家が協働・連携した機能方法が有効であると言っている。このアプローチの方法を「学際的アプローチ(Interdisciplinary Approach)」と定義されている。さらに各専門職がチームの中で果たすべき役割を、意図的・計画的に専門分野を越えて横断的に共有する「トランスデイシプリナリー アプローチ(Transdisciplinary Approach)」も注目されてきている。それぞれのアプローチの特徴、それぞれの専門家の役割と責任の共有、方法など文献より明確にした。 3.チーム医療についての検討 失語症者・障害者へのチーム医療として、従来とは異なり、病棟に看護婦のみでなくPT、OT、STを配属した協働業務をとりいれることにより、効率的なケア、患者の満足度が増加しているという施設の報告がある。このようなチーム医療方式のメリット、デメリット、を今後調査していく必要がある。
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