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2002 Fiscal Year Annual Research Report

在宅痴呆性老人家族介護者の自己強化のプロセスとその促進要因の仮説化と検証

Research Project

Project/Area Number 13672491
Research InstitutionSaitama Prefectural University

Principal Investigator

松村 ちづか  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (70331395)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 和弘  聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80184646)
Keywords在宅痴呆性老人家族介護者 / 自己強化 / プロセス / 促進要因
Research Abstract

在宅痴呆性老人家族介護者12名に対し、介護を乗り越えて自己を強化して行くプロセスとその促進要因を明らかにするために、インタビューを行なった。その結果、介護を乗り越えて自己を強化して行くプロセスとして、1.確かさ:自己を保持しながら、介護をめぐる自己状況を客観視し、介護の葛藤を調整して自己の確かさを信じようとする 2.変更:介護をめぐる人や施設に働きかけて介護のストレッサーを減らそうとする 3.受容:変えられないものを変えようとするのではなく、介護の現状を受け入れたり、気持ちを切り替えて、前進しようとし、また他者への思い遣りを育む 4.広がり:痴呆の介護という体験によって、自己の新たな能力や見方・自己効力に気づくとともに、他者との新たな関係の構築が生じる。そして、介護を新たな人生の意味の獲得に転換しようとする、の4段階が見出された。また、各段階の促進要因としては、確かさに対して<気持ちの吐き出し><気持ちの共感><介護仲間による自己肯定>、変更に対して<ケアマネージャーによる自己肯定><介護仲間による気持ちの理解>、受容に対して<心身のゆとり><同じ境遇で頑張る介護者の存在><介護仲間による苛立ちの容認>、広がりに対して<新しい人との出会い><夫の無理解><自分だから介護できたという友人からの言葉><他の痴呆老人に上手く対応できた実感><介護仲間からの自分の強さの評価>があった。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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