2001 Fiscal Year Annual Research Report
虚血性心疾患を持つ女性の退院後生活のアセスメントツールを看護介入モデルの開発
Project/Area Number |
13672503
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
津田 紀子 神戸大学, 医学部, 教授 (80172021)
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Keywords | 虚血性心疾患 / 成人女性患者 / 退院後生活 / 心理社会的特徴 / 循環動態 / 自律神経系活性 / 看護介入モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、心臓カテーテル検査を受け虚血性心疾患と診断された女性患者に対して、入院中から退院まで、さらに退院後の生活アセスメントツールと退院後の看護介入モデルを作成することであり、本年度は前回の研究(課題番号10672238)による対象者の中から女性患者を選び、その心理社会的特徴について分析を行った。対象となる女性患者は8名(平均年齢66±7歳)であり、特性不安平均得点42.86±10.76、一般性セルフ・エフィカシー尺度平均得点6.71±3.55、ローカス・オブ・コントロール平均得点48.29±6.45、タイプA質問紙平均得点49.46±7.54であった。セルフ・エフィカシー得点のみが男性と比較して有意に低かった。対象数を増加させ継続的に心理社会的特徴を把握することと、日常生活における身体活動の実態を分析する準備を行なっている。 また、入院中から日常生活にもどる過程で行なわれる活動が循環動態や自律神経系に与える影響を解析することにより、退院後生活を効果的に送るための看護介入モデル試案を作成することを目的に、その第一段階として同意が得られた健康な女性16名(平均年齢22.3±0.5歳)を対象に、ベッド上で足浴を行い、フクダ電子多要素心電計およびフクダ電子非観血式血圧計、フクダ電子呼吸入力アダプターにより血圧、呼吸、心拍、心電図を携帯型心電図長時間記録器にてテープに記録し、全自動循環動態・自律神経系活性解析システム(フラクレット)により解析を進行中である。さらに、成人女性が日常生活の中で行なっている活動に焦点を当て、実験的に解析を進める予定である。
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