2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672518
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
天谷 真奈美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00279621)
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Keywords | 精神障害者 / 社会参加 / 自己効力感 |
Research Abstract |
今年度より「精神障害者の社会参加を育む要因」研究に着手した。研究を実施可能なものにするために、研究計画の再構築にあたった。 「精神障害者」「社会参加」「自己効力感」をキーワードに国内外での文献の読みこなしを行った上で、これまで行われた先行研究の知見を整理した。その結果、精神障害者の社会参加への自信(自己効力感)を質的または量的に明らかにした研究は国内・国外を問わず行われてないことが判明した。また精神障害者の地域生活における自己効力感については、文献を元に尺度を開発し実施した量的研究が国内外で数件実施されていたが、精神障害者自身が体験している内側から、地域生活や社会参加の意味づけ、その地域生活や社会参加のプロセスの構築、それへの影響要因について探求した質的研究は皆無であることが明らかになった。従って、本研究の独自性としては、精神障害者の社会参加とそれに対する自信の育み方について、精神障害者自身の「語り」や生活の様子から、その構造とプロセスおよび影響要因を抽出することとし、主要概念の関連性を考察した後、研究の概念枠組みを作成した。 次にこのような概念枠組みを基盤とし、研究手法についても再度吟味した。その結果、半構成面接法での個人調査、カルテ・看護記録による情報、生活訓練機関等での参加観察にて行うこととした。そこで調査用紙と面接用のインタビューガイドを完成させた。 調査実施に向けて、フィールド開拓をした結果、都内のクリニックから了解が得られた。そこで現在はクリニックを利用している対象者に倫理的配慮を尽くしつつ、研究参加の同意が得られるように交渉をはじめている。
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