2001 Fiscal Year Annual Research Report
思春期糖尿病患者のセルフケア能力を高める戦略的な性教育システム化に関する研究
Project/Area Number |
13672523
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
田中 克子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20236574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 智行 大阪市立大学, 大学院・医学研究科・小児科医局, 助手 (60271186)
末原 紀美代 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (90112044)
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Keywords | 思春期糖尿病患者 / 性教育 / リプロダクティブヘルス / セルフケア |
Research Abstract |
調査研究の参加に同意した思春期糖尿病患者や保護者を対象に、糖尿病と妊娠およびいわゆる性に対する知識、身体的、精神心理的、社会的問題、対処方法に関する情報を得るために調査を行った。その結果、糖尿病をもつ女性の妊娠と出産、からだ(生殖器)や避妊についての知識は十分ではなかった。また、異性との付き合い方については糖尿病という病気をもっていることと普通の人と同じでありたいこととのあいだにジレンマがみうけられた。保護者は現在の性教育の正しい知識が不足しており、また子どもが糖尿病という病気をもっているためにいわゆる性に関する話題についてどのように接していけばよいか困惑が見受けられた。以上のことより、思春期の患者やその保護者は、リプロダクティブヘルスの視点からも性教育の必要性は高いと思われる。患者自身のQOLを高めるためには糖尿病という病気をもっても、いわゆる健康な人と同様に家庭を築き子どもを持つことが可能であることを糖尿病のセルフケア教育の中で系統立ててプログラムする必要がある。また保護者に対しても自信を持って、子どもを支えていくためにも、保護者を対象とした性教育のプログラムの必要性を感じる。
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