2002 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣に関連した健康障害をもつ思春期の子どものヘルスプロモーションに関する研究
Project/Area Number |
13672530
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
二宮 啓子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (50259305)
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Keywords | 思春期の子ども / 親 / 生活習慣 / 認識の相違 / 自己効力感 / ソーシャルサポート / 看護援助 |
Research Abstract |
平成14年度は、生活習慣に関連した健康障害をもつ思春期の子どもの生活習慣に関する認識・行動、自己効力感、ソーシャルサポート、親の生活習慣に関する認識・行動と子どもの健康状態との関係を明らかにすること、また、ヘルスプロモーションのためのセルフケア技術を高める看護介入を行い、その有効性を検討することを目的に2施設で調査を行った。対象者は10歳〜18歳の7名で、男子3名、女子4名であった。病名は、肥満5名、糖尿病1名、高脂血症1名であった。また、看護介入6ヵ月後までの3時点のデータが得られている者が2名、看護介入3ヵ月後までの2時点のデータが得られている者が3名であった。介入前の調査結果としては、自己効力感の得点は、一般の同年齢の子どもに比べ、低い子どもが多かった。また、ソーシャルサポートの得点は、一般の同年齢の子どもに比べ、高い子どもが多く、特に、親と友達からのサポートの得点が高い傾向にあった。健康生活の自己管理の認識は、親に言われなくてもある程度自分でできると答えた者は3名のみで、ストレスが多いと感じている者は2名のみであった。今の調子で生活を管理していても自分には何も起こらないと思っていた者は1名のみで、ほとんどの者が何らかの健康障害を起こすかも知れないと思っていた。しかし、やせたいなど健康管理上の目標を持っている者は3名のみであった。親子の認識の相違が大きかった生活習慣は、間食、睡眠、遊びであった。子どもも親も肥満を健康障害と思っていなく、親は生活習慣に問題があると思っていたが、生活習慣の改善は難しいと思っていた。また、介入後のデータが得られている5名のうち、介入前に行動変容の計画・準備の段階、実行の段階にあった3名は、介入後、自分で設定した目標を達成し、HbAlc値・肥満度の改善が見られている。
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Research Products
(1 results)