2002 Fiscal Year Annual Research Report
健康教育の継続的効果の評価に関する研究-地域における高脂血症者を対象とした健康教室の実施を通して-
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13672539
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Research Institution | Gunma Prefectual College of Health Science |
Principal Investigator |
中西 陽子 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 助教授 (50258886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 陸郎 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 教授 (00156465)
青山 みどり 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 講師 (60258887)
二渡 玉江 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 教授 (00143206)
佐久間 充 女子栄養大学, 保健栄養学科, 教授 (90010066)
下村 洋之助 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 教授 (50154331)
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Keywords | 高脂血症 / 地域住民 / 健康教育 / 保健指導 / 食習慣改善 / 運動習慣 / グループセッション / 継続的効果 |
Research Abstract |
平成11年度に高脂血症の改善を目的とした健康教育を受けた第1期の住民49名(教育後治療を開始した5名は除いた)の継続的な教育効果の定着度を判定するために、平成13年度は健康教室終了後の検診結果と13年度の住民検診結果の比較検討を行った。その結果を踏まえ、平成14年度は、教育の継続的効果が認められないと判断された非定着群に対して、平成13年10月から14年7月の10ヶ月間に計5回の予定で、再教育として高脂血症改善のための健康教室を行った。 非定着群の5回の平均教室参加率は82.6%であり、主体的に積極的に健康教室には参加していた。教室の概要は、第1回目は「高脂血症とは何か」をテーマに高脂血症の病態についての学習会を開き、自己の潜在的健康障害について再認識を促した。第2回目は「生活を見直そう」をテーマに、研究筆頭者らを交えての受講生参加型のグループセッションを行い、自分の生活の中の問題点を見いだし、生活改善につなげるための動機付けを行った。第3回目は「高脂血症改善のための食生活」をテーマに専門の栄養士を講師に、コレステロールの制限食について実習も含め学習した。13年度の教育効果判定の結果、教育効果定着群と非定着群では、食生活の改善について有意差が認められ、食事については教室の時間枠を延長し個別指導を含め重点的に行った。第4回目は「高脂血症と運動」をテーマに専門の講師を招き、高脂血症に対する運動の効果、地域の特性を活かした継続可能な運動の実践法を学んだ。第5回目は「学習のまとめ」というテーマにて、これまでの教室の復習とこの教室の効果判定のための平成15年度住民検診までの個々の生活目標設定を行った。 今後は、平成15年6月に実施される住民検診の結果を分析し、教室終了から2年後(平成13年度)、4年後(平成15年度)の継続的な教育効果を評価・検討していく予定である。
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