2003 Fiscal Year Annual Research Report
幼児の習慣的身体活動パターンが運動有能感と運動能力に与える影響に関する研究
Project/Area Number |
13680016
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
森 司朗 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80200369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60015724)
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Keywords | 習慣的身体活動パターン / 運動能力 / 運動有能感 / 幼児 / 教師評定 / 家庭 / 直接観察法 |
Research Abstract |
本年度の研究では、昨年度実施した調査によって得られた結果に基づき、幼児の運動能力発達の直接的要因である日常の習慣的な身体活動パターンと運動能力の関連及び、運動能力の発達と関連のある運動有能感と日常の習慣的身体活動との関連を明らかにし同時に、その結果を報告書にまとめた。具体的には、運動能力の発達に直接影響を与える要因である幼児の運動経験に関しては、平成13年度に作成した直接観察法を用いた幼児の自由な遊び場面での習慣的な身体活動パターンの測定結果、家庭での身体活動の実態、さらに身体活動に関する教師評定を行い、これら3つの視点より幼児の習慣的な身体活動に関して分析を行い、運動能力、運動有能感との関連を明らかにした。その結果、幼児の自由遊び場面で身体活動パターンレベルが活発であればあるほど、運動能力や運動有能感を高める役割をしていることを示唆していた。それゆえに、幼児の自由遊び場面での習慣的な身体活動は、運動発達の指標として重要であることが指摘された。また、運動有能感と運動能力と家庭での身体活動パターンとの間には関連は見出せなかった。さらに、習慣的な身体活動パターンに関して、異なる2つの季節でのそれぞれの結果での変化に関して、6〜7月と11〜12月の異なる季節で行った結果を基に、習慣的身体活動パターンの変動を考察するとともに、運動能力、運動有能感の関連に関して分析し考察を行った結果、観察期間を数ヶ月開けて幼児の習慣的身体活動パターンの変化をとらえることで、より正確に幼児の習慣的な身体活動パターンを捉えることができることが示唆された。運動能力と運動有能感に関しては、今回の研究では、運動能力のほうが、運動有能感に比べて身体活動パターンに影響を受ける可能性が考えられたが、明確な違いまでは明らかにできなかった。
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