2001 Fiscal Year Annual Research Report
シーズンオフ後のスポーツ選手の適切な減量プログラムに関する研究
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13680062
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
松岡 弘記 愛知大学, 現代中国学部, 助教授 (50261003)
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Keywords | 減量 / 蛋白質摂取量 / 減量食 / LBW / 女子ソフトボール / 減量プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、我々の先行研究で実施検討してきた高蛋白質減量食(体重1kg当たり2kgの蛋白質摂取量)による減量プログラムが、シーズンオフにトレーニングを一定期間中止し、体脂肪量が増えた後の再トレーニング期間に筋力トレーニングを実施しているスポーツ選手に適用可能か否かを明らかにすることであった。被検者は大学女子ソフトボール選手11名であり、シーズンオフ後に体脂肪量が増えた者6名を減量群とし、体脂肪量が変わらなかった者5名をコントロール群(体重維持群)とした。減量期間は35日間で1日当たりのエネルギーのマイナス分は500kcalとし、減量食の蛋白質摂取量は体重1kg当たり2gに設定した。コントロール群の蛋白質の摂取量は体重1kgたり1.5gとし、35日間体重を維持することを指示してご飯の摂取量を自由に調節させた。両群とも35日間の間はソフトボールの練習を週に6日、1日当たり約5時間程度実施していた。また、筋力トレーニングは週に3日、バーベルを用いた10種目のウェイトトレーニングを10RMの負荷で1セット実施した。測定項目は体重、身体組成、最大等尺性筋力、最大無酸素性パワー、最大酸素摂取量、血液・尿成分であり、測定はシーズン終了直前(シーズン中)とシーズンオフ1ヶ月後(減量前)と減量開始29日から35日目(減量後)の計3回実施した。その結果、減量群では、シーズン中の体重に比較してシーズンオフ1ケ月後では1.28kg加し、減量後では1.45kg少しその体重減少分に占める体脂肪量の割合は98.6%となり、除脂肪体重の減少はなかった。一方、コントロール群では、シーズン中の体重に比較して、シーズンオフ1ヶ月後では0.85kg減少し、35日間の体重維持後では+0.40kgと体重が維持されたが、体脂肪量は0.80kg減少し、除脂肪体重は1.21kg増加した。以上の結果より、体重1kg当たり2gの高蛋白質減量食は女子ソフトボール選手のシーズンオフで増えた体脂肪量を減少させ、十分に除脂肪体重を維持することができたことからこの減量プログラムは適用可能であることが明らかとなった。しかし、コントロール群のように除脂肪体重を増加させることはできなかったことから、さらに適切な減量プログラムの検討が必要であると考えられた。
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