2003 Fiscal Year Annual Research Report
フィールドにおける無気的パワーの間欠的発揮能力測定法開発に関する研究
Project/Area Number |
13680072
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 守 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00163577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
進藤 宗洋 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)
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Keywords | スプリント走 / 間欠走 / フィールドテスト法 / 測定評価法 / 有酸素性作業能 / 再現性 |
Research Abstract |
無気的パワーの間欠的発揮能力を測定評価できる簡易なフィールドテスト法の開発を目的に、平成15年度は、昨年度のインターバル時間10秒での間欠走を現場的に応用するため、20mシャトルスプリント走による往復40m走での間欠走(ISST : Intermittent Shuttle Sprint Testと命名)を20秒間に1セットずつ行う簡易測定法について、再現性ならびに有酸素性作業能力との関連性を検討した。その結果、2回の測定での低下率の相関関係は、5セット目でR=0.8197となり最も高く、10セットの平均低下率でR=0.7188の相関係数を示し、誤差率はそれぞれ1.59±1.61%、1.29±0.81%となった。平均低下率はベストタイム100%に対し87.52±2.71%となった。また、平均低下率と有酸素性作業能力との相関係数はyo-yo intermittent recovery testが最も高値となりR=0.830となった。なお各セットごとでは4セット以降にR=0.8前後の相関係数を示した。本結果から、本測定法では間欠走5セット程度で、個人のスプリント能力ならびに有酸素性作業能力をも反映させたスプリント走の間欠的発揮能力を評価できる可能性が示唆された。 なお、被検者は異なるが20mシャトルスプリント走による往復40m走での間欠走を30秒間に1セットずつ行う簡易測定法を行った結果、平均低下率と有酸素性作業能力としてのyo-yo intermittent recovery testとの相関係数はR=0.748となり、ほぼ同様の結果となった。平均低下率はベストタイム100%に対して96.50±21.3%となったことから、インターバル時間の最終検討と、実際のボールゲーム中でのスプリント走低下率との関連性が最終年度の課題となった。
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