2002 Fiscal Year Annual Research Report
温暖化による陸水環境変化基準としての既存水温データの整理と解析
Project/Area Number |
13680108
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
新井 正 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (10062811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 裕一 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (70015858)
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Keywords | 温暖化 / 水温 / 湖沼 / 河川 / 環境変化 / 水文気候 |
Research Abstract |
平成14年度においては、13年度より継続している旧農林省の河川水温データの整理と、現在各県が行っている湖沼調査データの整理を継続した。農林省データについては報告書タイトル等の整理と内容の検討が終了し、数値入力に取りかかりつつある。各県の湖沼データは、一部を残し重要な湖沼についての収集を終わった。 湖沼データのうち池田湖に関して、最近の温暖化が循環に与える影響を検討した。その結果、次の点がわかった。(1)1984年以降、特に冬の気温が上昇したため、完全循環は生じていない。(2)完全循環が生じる条件は、冬の気温が前年よりも低いことが必要で、これは従来とも5ないし10年に一度しか起こっていなかった。 このほか、GISを利用した河川水温のシミュレーションに関する報告を発表した。この方法は、温暖化にともなう水温予測に用いる予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 新井 正 ほか5名: "水系網GISによる河川水温の解析"立正大学地球環境科学研究科紀要. 2号. 34-43 (2001)
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[Publications] 森田浩介, 新井 正: "池田湖の不完全循環"日本陸水学会大会講演要旨集. 67号. 275 (2002)