2002 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成課程および新課程の住生活関連科目授業開発のための情報交流に関する研究
Project/Area Number |
13680120
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
久保 加津代 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (50214987)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西島 芳子 高知大学, 教育学部, 教授 (60036655)
|
Keywords | 住居学 / 教員養成学部 / 授業開発 / 教材開発 / 授業評価 / ビジュアル教材 / 地域連携 / 情報交流 |
Research Abstract |
教員養成系学部の住生活関連科目をとりまく環境や授業の実態・教材開発のノウハウに関する情報などについて調査し,効果的な授業のあり方を考察した。以下の点が明らかになった。 1.教員養成系学部では,ほとんどの大学が1996年度以降に改組を実施しており,複数回の改組を経験している大学もあった。キーワードは「生活」「環境」「健康」「地域」であった。2.「住居学」担当者を有する大学は年々増加しており,いわゆる兼担教員ではなく「住居学」だけを担当している教員が増えている。3.シラバス等の書式・記載項目にはばらつきがあり,シラバス等だけからでは住生活関連科目の実態把握すら困難であった。4.改組による住居学担当教員の負担感は強かった。5.教員養成課程の授業科目名には「住居学」のつくものが多く,新課程の科目名には「生活」「環境」「設計・製図・計画」「地域」が多かった。6.開講単位数は,教員養成課程では2〜7単位が多く,新課程では0から40単位まで幅が広かった。7.授業内容として「住生活」「住み方」は住生活学における基礎・基本であり,「設計・製図」「住空間」も多くの大学でとりくまれていた。「高齢者と住生活」「気候風土と住生活」「住宅の地域性」の内容もふくらんできている。8.教員養成課程と新課程とでは,学生につけたい力にも違いがみられ,授業担当教員の負担増につながっている 9.「高齢者と住生活」「設計製図(CADや模型製作をふくむ)」などの授業内容の充実が課題になっている。10.効果的に授業を進めるために「ビジュアル教材の活用型授業」「地域連携型授業(地域の専門家などと連携した授業)(地域の住宅地や福祉施設見学)」「学生参加型授業」が模索されている。 実践や教材や授業づくりのノウハウ情報を交流しながらとりくんだ授業実践を紹介した。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 久保加津代 他: "住宅マスタープランにみる住情報と住教育-都道府県住宅マスタープランについて-"日本建築学会計画系論文集. No.543. 231-238 (2001)
-
[Publications] 西島芳子・久保加津代他: "生涯学習時代の住まい・まちづくり教育に関する研究"住宅総合研究所研究年報. No.27. 207-218 (2001)
-
[Publications] 久保加津代: "女性雑誌に住まいづくりを学ぶ"ドメス出版. 226 (2002)
-
[Publications] 西島芳子編: "高知の住まいと町並み"高知新聞社. 261 (2002)
-
[Publications] 碓田智子, 久保加津代, 西島芳子他: "住教育に関する情報ネットワークの構築"(財)第一住宅建設協会. 78 (2002)