2002 Fiscal Year Annual Research Report
床ずれに影響する衣料素材等の要因に関する基礎的研究
Project/Area Number |
13680129
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
小林 茂雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (90137943)
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Keywords | 床ずれ / 衣料素材 / 疑似皮膚 / 摩擦特性 / すべり特性 / シミュレーター実験 |
Research Abstract |
褥瘡(床ずれ)に影響する衣料素材の要因に関して,疑似皮膚と衣料素材(綿ブロード,絹羽二重,絹デシン,毛紡毛布,ハンドタオル布)間の圧迫・すべり摩擦特性を試作圧迫・摩擦シミュレーター装置により検討した。 1.疑似皮膚材および衣料素材の圧縮特性,摩擦特性,粗さ特性 KES法の摩擦曲線から平均摩擦係数(MIU),摩擦係数の平均偏差(MMD),粗さ曲線から表面粗さの平均変動(SMD)を測定し,また圧縮弾性測定機により圧縮率を測定した。疑似皮膚材(ビューラック社製バイオスキン)は軟・普通・硬の3種類を試作したが,圧縮率は軟12.3%,普通9.7%,硬6.2%であり,MIUとSMDは軟,普通,硬になるにしたがって大きくなる。衣料素材については,タオル布の場合にはパイル組織に影響され,摩擦する方向によりMIUは大きく異なり,またSMDは他の布試料に比較して大きい。 摩擦曲線と粗さ曲線については,MP100WS(バイオパック社製)を介してフーリエ変換した。両曲線ともに低周波数域にピーク値(dB/V)が現れ,その値は表面粗さ(SMD)により異なる傾向がみられる。 2.圧迫・摩擦シミュレーター装置による疑似皮膚材と衣料素材の圧迫・すべり摩擦特性 模擬皮膚材(厚さ0.4cm)を摩擦板(5.5cmx5.5cm)に,布素材を試料台に取り付け,試料台を左右に水平移動させ摩擦力を測定した。なお,摩擦板への負荷重は100g〜1500gの範囲で変化させた。疑似皮膚と布間の圧迫・すべり摩擦特性については,負荷重の増加につれて摩擦係数は小さくなる傾向がある。この傾向はタオル布の場合に顕著であり,羽二重やデシンの場合には小さいといえる。
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Research Products
(1 results)