2001 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシング技術を用いた着心地のダイナミックスな計測法の確立と評価システムの開発
Project/Area Number |
13680132
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
多屋 淑子 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (20120777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三林 浩二 東海大学, 工学部, 助教授 (40307236)
軽部 征夫 東京大学, 国際・産学共同研究センター, 教授 (50089827)
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Keywords | 着心地 / 衣服内環境 / 温度 / 湿度 / 連続測定 / センサー / 無線 / テレメトリー |
Research Abstract |
本研究では衣服の着心地を定量化し、今まで曖昧であった着心地の指標の作成を可能にするために、リモートセンシング技術を用いた着心地のダイナミックスな計測法の確立と評価システムの開発を目的としている。この目的を達成するためには、第一に衣服内環境の測定に適した長期連続モニタリングシステムの開発が必要である。 そこで、研究の初年度である平成13年度は、このモニタリングシステムに関する最初の検討として、まず従来のセンサー技術を衣服内環境(温度・湿度)の測定に用いることで、次年度以降に必要なデータの蓄積を開始した。すなわち、市販の温・湿度センサーのうち、長期的な連続測定用に開発された小型センサーにより、日常生活における衣服内環境の連続的な変化の計測が可能であるか検討した。この場合、得られたデータがロガーに蓄積できるタイプのもの2種について検討した。この結果、変動する衣服内環境を長期的に捉えるためには、従来より応答性の高い湿度センサーの開発、改良が必要であることがわかった。 リモートモニタリングについては、市販のロガー付きセンサーに無線を導入したシステムによる伝送が可能であることをまず確認した。次に、実際のモニタリングを考えた場合に双方向にかつより長距離に伝送可能なシステムが必要になることから、市販の無線付きロガーシステムに変わる方法として、テレメトリーの採用について検討したところ、通常回線で軽量ロガーからのデータの転送は可能であり、このシステムの衣服内環境のモニタリングへの応用が確認された。
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