2001 Fiscal Year Annual Research Report
生活設計における高齢出産に関する家政学からの研究・・・九州地域の高年齢助産婦の聞き取り調査・・・
Project/Area Number |
13680141
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Research Institution | Koran Women's Junior College |
Principal Investigator |
後藤 直子 香蘭女子短期大学, 被服科, 助教授 (60290623)
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Keywords | 助産婦 / 助産所 / 助産院 / 九州 / 出産 / 聞き取り / 生活設計 / 高齢出産 |
Research Abstract |
本研究の前段階で調査研究していたことを紀要にまとめ、本研究にいたる経緯についても「生活設計における『高齢出産』の位置付け」及び「高齢出産に関する聞き取り調査」と題して詳しく書いた。また平成13年度は助産婦への聞き取りを既に着手している。高齢助産婦の聞き取り調査を行うに当ってその機会を得ることは困難が予想されるが、佐賀県で過去助産院を開業していたS市の助産婦Yさんと知り合うことが出来、協力、助言を得ている。そのYさんの紹介により、K市の助産婦Mさん、I市の開業助産院で実際に現在も出産に立ち会われている助産婦Aさんより助産婦の生活史とその仕事内容について聞き取りを数回実施し正確な把握に努めている。I市での助産所においては、妊婦で実際に受診している場面にも立ち会うことが出来た。その結果、(1)高齢助産婦で現在も開業をしているものは数少なく佐賀県では1軒と見られる(2)その助産院での診断では妊婦は安心して助産婦に全身を預け身内に話しているような調子で受けている姿がみられた(3)高齢助産婦は数千件の助産経験がありその技術知恵知識は計り知れない、等のことがわかった。このような開業助産院が全国から消えていっている現状をみるのは惜しい。更に聞き取りを充実し、何度も色々な助産婦から話を聞かなければならない、記録に残さねばならないという気持ち新たにした有意義な1年であった。また、Yさんの紹介により、日本助産婦九州ブロック宿泊研修会にも参加し他県の助産婦と知り合うことができた。平成14年度には佐賀県に加え地域を広げようと考えている。この他に、助産婦が少なくなっている現在を憂いて開かれた全国討論会にも参加したが妊婦の立場からの助産婦の必要性も感じることができた。今後更に数回の面接を行い詳しい聞き取りを実施し深めたい。
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Research Products
(2 results)