2001 Fiscal Year Annual Research Report
自然環境や伝統技術を体験学習する里山を構築するための調査研究
Project/Area Number |
13680223
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
阿部 政之 大阪府教育センター, 科学教育部・産業教育室, 研究員兼指導主事 (30311468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 イツコ 大阪府教育センター, 科学教育部・産業教育室, 研究員兼主任指導主事 (50321930)
山田 幸男 大阪府教育センター, 科学教育部・産業教育室, 研究員兼指導主事 (80260363)
江坂 高志 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第二室, 主任研究員 (30150238)
亀平 福一 大阪府教育センター, 科学教育部・産業教育室, 研究員兼指導主事 (90342972)
福岡 優 大阪府教育センター, 科学教育部・産業教育室, 研究員兼指導主事 (20321929)
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Keywords | 里山 / 自然環境 / 伝統技術 / 体験学習 / 環境教育 |
Research Abstract |
本年度は、研究の目的である里山構築のマスタープランを作成するため、全国各地で里山に関連する活動を行っている行政・団体や学校及び関連施設に赴き、農業と教育という視点から里山の構築や体験学習の内容について調査・研究を行った。さらに、農業と福祉という視点で身体障害者や不登校者及び心の病を有する人々と健常者がともに体験できるホースセラピーを取り上げ、先進的な活動が行われているオーストラリアへ調査・研究に赴いた。 調査・研究で特徴のある内容は次のようなものがあった。 地方自治体での調査・研究では、高知市が行っている「里山保全条例」の施行について話を聞くことができた。この条例では、奥山を乱開発から守るために先行的に保全地域を指定できることや、保水力など里山の防災面での役割も担うことができることで、全国的に注目されている。 茨城県のある中学校では、「環境学習プログラムの基礎研究-里山の教材化を通して-」というテーマで、環境学習のフィールドとして里山を取り上げ、効果的な学習プログラムの研究を行っている。学校から自転車で約20分程度の距離にある山を地主から借用し、実際の授業では、枝打ちや間伐、農業体験などの体験学習を行っていた。今後は、環境教育の一環として里山について研究するとのことであった。 鹿児島県のNPOが実施している里山自然体験では、ある集落の旧家の空き家を借用し、その場所で2泊3日の体験活動を実施している。特に集落の人々と交流しながら農業や自然との体験を重ねることで、子どもたちが自分で何かを発見し、成長する様子がよく分かるとのことであった。 本年度は、調査・研究が中心であったが、来年度は具体的なマスタープランの作成に着手する予定である。
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