2001 Fiscal Year Annual Research Report
情報技術利用学習における情動変化評価法の開発と学習効果に関する基礎的研究
Project/Area Number |
13680228
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 俊一 日本大学, 歯学部, 助手 (20256879)
清水 康敬 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター長 (10016561)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
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Keywords | 瞳孔面積 / 視点移動 / 瞬目 / 課題解決 / 音環境 / 眼球情報 / 感性情報 / 生体情報 |
Research Abstract |
本研究では、生体情報を計測し、学習での情動的要因による様々な活動を評価する方法を確立することを目的としている。そして、これらの指標に基づいて学習活動を検討し、情報技術を用いた効果的な学習方法を検討する。 本年度は、以下の3つの内容を検討した。 1.学習活動における生体反応情報の比較:課題解決における心的負荷や情意的な変化を検討するために、課題解決時の眼球情報の変化によって、活動評価の可能性を検討した。比較的簡便な課題として、暗算時の視点移動の頻度や注視時間・瞬目・瞳孔面積変化によって、実験評価を行った。課題に対する反応によって、眼球情報がどのように変化するのかについて調べた。 2.音楽環境による情報処理への影響:BGMなどの音環境が被験者の課題解決などにどのように影響を与えるかについて、脳波や鼻部温度によって実験結果に基づいて検討した。その結果、音環境は脳波のα波やβ波に影響が現れることを明らかにした。また、鼻部温度でも影響が現れることを明らかにした。 3.生体反応の生理学的な検討:課題解決による眼球情報や脳波、鼻部温度への影響について、課題に対する情報処理過程を参考に検討を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 中山実, 清水康敬: "瞬目時における瞳孔面積の推定とテレビ番組評価への適用"電子情報通信学会論文誌. Vol.84A, No.7. 969-977 (2001)
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[Publications] 高橋功次, 中山実, 清水康敬: "計算課題が瞳孔面積と指標追従時の視点移動に及ぼす影響"電子情報通信学会論文誌. Vol.84D-II, No.11. 1573-1576 (2001)
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[Publications] 高橋功次, 中山実, 清水康敬: "The eye-movement responds to the difficulty of a calculation task during a subsequential ocular task"Proceeding of the First Asian Conference on Vision. PA-5. 46 (2001)
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[Publications] 高橋功次, 中山実, 清水康敬: "THE CORRELATION BETWEEN SACCADE AND BLINK CHANGE BY FREQUENCY OF EYE-MOVEMENT AND AN ORAL TASK"The proceeding of 3rd Conference on Sensorimotor Controls in Men and Machines. 17-18 (2001)
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[Publications] 中山実, 萬尾和正, 清水康敬: "音環境下での問題解決における課題回答と鼻部温度変化"日本教育工学会誌. Vol.25, Suppl.. 63-66 (2001)
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[Publications] 中山実, 清水康敬: "瞳孔面積変化における瞬目の影響に関する一検討"日本教育工学会第17回全国大会講演論文集. 2p14-07. 645-646 (2001)