2001 Fiscal Year Annual Research Report
健康科学の知見を活かしたコンピュータ活用時のための「健康・情報」教育の開発と実践
Project/Area Number |
13680267
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Research Institution | Osaka Women's Junior College |
Principal Investigator |
大西 慶一 大阪女子短期大学, 児童教育科, 助教授 (50249405)
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Keywords | 健康教育 / 情報教育 / 疲労 / コンピュータ作業 / 環境調整力 / 眼精疲労 / ドライアイ / 教育コースウェア |
Research Abstract |
平成13年度は、予備調査による「園児・児童・学生の疲労の自覚のし具合の分析」から、個々や全体の傾向を把握し、コンピュータによる学習に集中することによるVDTの凝視を、「瞬き」の回数から把握する方法を継続研究した。また、得られた知見から大学生・短期大学生に対して予備実践をおこなった。ここでは疲労感をうまくコントロールして、自己の内部からの情報のフィードバックによる、環境操作能力の育成をはかるため「調査用紙(I)」を開発し、授業の開始時と終了時に、アンケート調査を実施した。実施対象人数は前期後期で大学生約390名、短大生約290名であった。各期の終了前に、各自調査用紙全てを振り返らせ、自己の疲労の傾向や、気分や環境との関係や、睡眠時間との関係や、食事等との関係について自己分析させ、自己評価できる「調査用紙(II)」を開発し、表計算ソフトを活用させて表化させた。この結果を各自が考察し、自己の健康を守るためになすべきことや、注意したことをレポートにまとめさせた結果、総合的な学習の時間等のなかで、「情報」「健康」を統合した「教育のカリキュラムとコースウェア」を開発する際の基礎項目の収集ができた。今年度実施した項目を整理して必須事項〜選択事項について考察を進め明らかにしてきたが、各自の健康への意識の向上と「予防力と調整力」の育成を「瞬き」に着目させることではかれること、また2人一組で、各自のコンピュータ作業時の「瞬きの回数」をカウントさせ、得られた相手や自分のデータから、疲労がどのように蓄積しているかを考えさせる教育コースウェアの開発が十分可能であることを明らかにした。しかし、園児や小学校低学年の児童の場合、CCDカメラの活用を目指したが、本学の情報システムに限界があり、映像記録によるデータ補完に関しては一層の研究が必要で、改善の方策を練ったが予算的にかなり厳しいことがわかった。
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Research Products
(1 results)