2001 Fiscal Year Annual Research Report
言語創作表現を中心とした児童文化に関する調査的・総合的研究
Project/Area Number |
13680276
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
児玉 忠 弘前大学, 教育学部, 助教授 (50332490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 俊弥 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (40252746)
植山 俊宏 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (50193850)
位藤 紀美子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80027713)
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Keywords | 児童文化 / 戦前 / 創作 / 児童詩 / 童謡 / 受容 |
Research Abstract |
児童文化における言語創作表現に関する調査・研究の対象としては、わが国における「戦前期」に的をしぼることとした。そして、なかでも戦前期の「児童詩」と「童謡」を中心に、その創作の実態および受容の実態を明らかにしていくこととした。 13年度は、そのための予備的な調査や打ち合わせ会議を、青森・秋田・山形・東京・大阪(京都)・長崎などで行った。本年度末の段階で、本格的な調査が可能であるとの見通しを得たのは、青森・山形の各地域の「児童詩」の創作および受容の実態であった。 具体的には、青森県において児童方言詩教育を提唱し実践した三上齋太郎氏の業績について児玉が、山形県において児童詩教育にも大きな足跡をのこした国分一太郎氏の業績について田中が、それぞれ明らかにできる見通しを得た。14年度は、これら二氏の児童詩教育実践を手がかりに、児玉・田中がその受容の実態にも迫っていく予定にしている。 一方、調査はしたが調査資料の検討がまだ不十分な段階である地域、そして13年度中には調査することができなかった地域に関しては、現在14年度に向けて鋭意検討中である。 なお、上記の進捗状況に基づき、13年度末に「戦前の児童詩教育史に関する考察-三上齋太郎氏(青森県)による方言児童詩教育を中心に-」(児玉忠 雑誌『弘前大学 国語国文学』)が発表される予定になっている。
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Research Products
(1 results)