2002 Fiscal Year Annual Research Report
「声」の豊かさを実感させ、伝え合う力を育成する効果的方法に関する研究
Project/Area Number |
13680279
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
橋浦 洋志 茨城大学, 教育学部, 教授 (60114021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 靖章 茨城大学, 教育学部, 教授 (10004045)
川又 正 茨城大学, 教育学部, 教授 (90114016)
大内 善一 茨城大学, 教育学部, 教授 (10185192)
前川 捷三 茨城大学, 教育学部, 教授 (00011354)
川嶋 秀之 茨城大学, 教育学部, 助教授 (90204718)
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Keywords | 保育所 / お話 / 読み聞かせ / 実践指導 / 話す・聞く / 声 / 熟語 / 会話 |
Research Abstract |
今年度は個別的な研究をそれぞれの課題に即して深めていくことができた。 佐々木が担当する「お話の伝達力」では、大内と昌子の協力を得て、保育所(水戸市立)を場として、幼児の言語活動における聞き取る力の開発に努めた。絵本を使用した読み聞かせとストーリーテリングを、「読み聞かせの実践」及び「読み聞かせの実践指導」という授業科目名で年間40回にわたって実施した。 橋浦が担当する「話す・聞くの実践研究」では、川嶋、前川、川又との連携のもとに、「日本語文化論」という授業科目名で、前年通り1年次の大学生27名を対象に15回にわたって授業を展開した。受講生には発表の準備段階から発表を終えるまでの一連の課程を考察させ、この課程で何が自分のなかに起こっているかを検証させた。声を出すことの緊張感と新鮮な喜び、また声の力に打たれることの意義深さを改めて自覚していく様子がよく分かる。細かく丁寧な報告がいくつも寄せられているので、貴重な資料として利用したい。 今年度は前川の協力を得てアンケート調査を開始した。高等学校の教科書から二字熟語を取り出し、これをどの程度使えるかを調査した。焦点を「声」に絞り「会話の中で使っている、あるいは使うことができると思うもの」について、国語撰修の1年次生を対象に行った。調査を続けることで、文字と声との関連性ついて重要な知見が得られるものと期待している。なお大内、昌子は課題に即しての歴史的研究を、また川嶋は茨城の方言について作業を継続中である。
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