2001 Fiscal Year Annual Research Report
地域内の全小中学校・幼稚園・保育所を対象にした異年齢間交流学習の実践研究
Project/Area Number |
13680287
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
松木 健一 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (10157282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 昌一 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (70191153)
竹内 恵子 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (70313723)
森 透 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (20182199)
氏家 靖浩 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (10311557)
寺岡 英男 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90115303)
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Keywords | 異学年交流学習 / 幼保小中学校連携 / 実践研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、世代別の機能を踏まえつつも、子育ての持つ構成員のすべてを育てるはたらきを回復するための実践研究をしようとするものである。特に、従来家族に委ねられてきた機能を地域社会の中に回復し、学校や保育所や老人施設などが連携して、相互育ちのネットワークを形成しようとするものである。具体的には、老人が保育所に出かけ保育を行い、中学生が保育所で幼児と交流し、小学生が中学校の活動に参加する等の異年齢間交流を実現するために、小中学校における総合的な学習のカリキュラム作り、中学校家庭科における保育実習との連携、福祉施設でのボランティア活動の整備等を行い、これらの活動を連携して実施していくための組織作りを行うことである。 平成13年度は福井県の今立町の研究会を組織することと、高志地区の実践を継続的に進めることを中心に、下記の研究計画にそって2地区別々に研究を進めた。高志地区(1)異年齢間交流についての年間カリキュラムを作成し、実施した。(2)地域の老人と年間を通した交流活動によってうまれた老人の学びと幼児の学びの様子を記録したが、分析は実行できていない。(3)保護者が保育活動に参加する機会を増やし、活動に参加する中で変化する保護者の意識を調査するための、質問紙を制作した。次年度、調査を実施する。今立地区(1)今立地区内の4地区ごとに小中学校と保育所・幼稚園との異年齢間交流活動を試験的に実施し、研究発表会を年3回実施した。(2)今立地区の全小中学校・保育所・幼稚園が参加する交流学習についての研究会を組織し、大学としてどのようなコンサルテーションができるのかをを検討した。今回は保育所の保育研究を中心に参加したが、交流を効果的に実施していくためには、学校に対して授業研究を進めていく機会が必要であることが分かった。特に、年度始めの段階で交流計画を立てないと、学校という組織は外部との接触に臨機応変に対応できない。
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