2001 Fiscal Year Annual Research Report
表現活動としてのコンピュータグラフィックスの教育機能
Project/Area Number |
13680293
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
上山 浩 三重大学, 教育学部, 助教授 (90223510)
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Keywords | 子どものCG表現 / CGのシミュレーション性 / CG教材 / 3Dアニメーション / 映像合成 / デジタルビデオ編集 |
Research Abstract |
児童生徒にとって、CG(3Dアニメーション作成・映像合成を含む)の表現特徴を積極的に生かした造形表現と、従来の描画材などを用いた一般の造形表現活動とが、どのように類似しどのように相違するかを具体的に明らかにすることを目的として、CG表現のシミュレーション性についての意識調査を行った。その結果、子どもと大人の間では大きな違いのあることと、その要因の幾つかを示すことができた。また、付随して下記の項目を示すことができた。 子どもは、普段はコンピュータをシミュレータと見ていても、CG表現については別の見方をする。その見方には、コンピュータゲーム等のCGイメージに触れる機会の多いことはとくに影響していない。また、従来の描画材との関わりが強いほど、シミュレーション意識が強くなると考えていたが、それは大人についてであって、子どもの場合は当てはまらない。むしろ、CGを経験しながらの従来からの表現メディアへの関わり方がキーであるように思われる。子ども達はCGを使っても従来の描画のように描こうとするが、その関わり方が大人とは違う。子どもは、既に、CG表現と従来の描画材を使い分ける能力や姿勢を身につけている可能性が高い。 教育システムの雛形を兼ねた実験用システムを構築するための試行用のシステムとして、デジタルビデオ編集のできるノート型パソコン、ビデオカメラ、MOディスクドライブからなるハードウエアに、画像編集・ビデオ編集・三次元アニメーション作成の3種のソフトウエアを組み合わせ、単純な構成でかつ高機能のシステムを構成した。これについて、大学生を被験者として、表現活動のデータ収集のシュミレーションを行った。
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Research Products
(1 results)