2002 Fiscal Year Annual Research Report
生活主体形成の視点にたった家庭科におけるジェンダー・エクィティのカリキュラム開発
Project/Area Number |
13680308
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田結庄 順子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50032165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 美江 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (50094082)
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Keywords | カリキュラム開発 / ジェンダー教育 / ジェンダー・エクィティ視点 / 男女平等教育 / 家庭科とジェンダー・フリー / カリキュラム評価 / 授業評価 / 教師のジェンダー意識 |
Research Abstract |
1.2001年度に実施した「学校におけるカリキュラムの開発とジェンダー教育に関する調査」(教務主任用)と「家庭科カリキュラム開発とジェンダー教育に関する調査」(家庭科主任用)の結果データから明らかになった事項をもとに,2002年度の研究計画を実行した。 2.2001年度実施の調査結果データより,学校におけるジェンダー・エクィティ視点による家庭科カリキュラムを開発し,次の視点で具体的な研究を行った。 (1)生活主体形成の視点に基づくジェンダー・エクィティの家庭科カリキュラムの仮説を小学校段階で作成した。カリキュラムの開発を小学校教諭とともに行った。 (2)仮説に基づき,授業モデルの設定と授業実施計画を作成した。 (3)学校ごとの授業実践者を募り,授業実践計画による複数クラスを選定した。広島県内のA小学校の5年生に対して,授業を実施した。また,同じ授業実施案を用いて,宮崎県内のB小学校でも実施した。 4.授業過程の記録の分析を行い,評価基準も検証し,仮説としての家庭科カリキュラムの有効性を検証したところ,子どもの変容に顕著な変化が表れたことがわかった。 5.中等学校における実践研究の予備調査として,1980年代から地域で男女平等教育に取り組んでいる複数地域の中学校の家庭科教諭に,その取り組みの経過や実践研究の成果をインタビューを実施することにより明らかにし,中等教育段階におけるジェンダー・エクィティ視点による授業のあり方を検討した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 福原美江, 田結庄順子: "全国小学校・中学校・高等学校におけるカリキュラム開発とジェンダー教育に関する現状と課題(第1報)"日本教科教育学会全国大会論文集. 28回. 240-243 (2002)
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[Publications] 田結庄順子, 福原美江: "全国小学校・中学校・高等学校におけるカリキュラム開発とジェンダー教育に関する現状と課題(第2報)"日本教科教育学会全国大会論文集. 28回. 244-247 (2002)
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[Publications] 田結庄順子: "家庭科におけるカリキュラム開発と授業づくり"学校教育. 1025号. 6-11 (2002)
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[Publications] 鳥井葉子, 永原朗子, 田結庄順子: "21世紀の新しい消費者教育における生活知主体形成(第2報)"消費者教育(日本消費者教育学会). 第22冊. 149-156 (2002)
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[Publications] 田結庄順子編: "21世紀の初等教育学シリーズ 第8巻 初等家庭科教育学"協同出版. 194 (2002)