高等学校における戦後古典教育実践の調査研究

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13680311
• Research Institution: Naruto University of Education
• Principal Investigator: 世羅 博昭 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30171359)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 渡辺 春美 沖縄国際大学, 総合文化学部, 教授 (10320516) ; 内藤 一志 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (90217620)
• Keywords: 古典教育 / 古典教育実践 / 古典教育実践史 / データベース

Research Abstract

第1年次に引き続いて、第2年次も、全国を6地区(研究I=北海道・東北、研究II=中国・四国、研究III=近畿・九州)に分けて、次のような調査を行った。
(1)広島県・愛媛県・大阪府・京都府・長崎県・岩手県・北海道・東京都などの都道府県教育委員会・教育研修(研究)センター、高校教育研究会国語部会事務局校、国会図書館、国立政策研究所、東京都教育研修センターや古典教育実践者個人等を尋ねて、古典教育実践に関する情報・資料の補充調査を行った。
(2)国会図書館編『雑誌記事索引』、国語研究所編『国語教育年鑑』、国文学研究資料館編『国文学年鑑』を対象にして、昭和20年から平成13年までの古典教育関係文献の抽出作業を行い、さらに各文献を教材研究、実践報告、理論研究に分類し、データベース項目を追加した。
このような第2次補充調査を行ったが、調査を行うたびに新たな調査の必要な箇所が発見され、当初から予想したことではあるが、本研究調査の難しさがある。収集したデータや資料は、調査に並行して整理中である。
なお、本研究の一端として、渡辺は、「戦後古典教育実践史の研究-『奥の細道』の学習指導の場合-」(第103回全国大学国語教育学会、平成14年10月)、「戦後古典教育実践史の研究-『徒然草』の学習指導の場合-」(第54回中国回中国四国教育学会、平成14年11月)など、各種学会等で研究発表するとともに、「戦後古典教育実践史の研究-稲益俊男氏の漢文教育の場合-」(日本国語教育学会誌『月刊国語教育研究』第364号)、「戦後古典教育実践史の研究-『徒然草』の場合-」(中国四国教育学会誌『教育学研究紀要』第48巻第二部)等、各種学会誌や機関誌に論文をまとめて発表した。

Research Products

• [Publications] 渡辺 春美: "戦後古典教育実践史の研究-稲益俊男氏の漢文教育の場合-"日本国語教育学会誌『月刊国語教育研究』. 第364号. 60-65 (2002)
• [Publications] 渡辺 春美: "戦後古典教育実践史の研究-佐野泰臣氏の漢文教育の場合-"沖縄国際大学日本文学研究. 第7巻1号. 168-191 (2002)
• [Publications] 渡辺 春美: "戦後古典教育実践史の研究(23)-『徒然草』の場合-"中国四国教育学会誌『教育学研究紀要』. 第48巻. 42-47 (2002)