2001 Fiscal Year Annual Research Report
教師・中上級学習者のための日本語記述文法書・複文編作成に関する総合的・基礎的研究
Project/Area Number |
13680359
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
白川 博之 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (20216188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 美奈子 四天王寺国際仏教大学, 文学部, 講師 (20319768)
岩崎 卓 光華女子大学, 文学部, 講師 (70309061)
前田 直子 東京大学, 留学生センター, 助教授 (30251490)
阿部 忍 神戸山手女子短期大学, 日本語・日本文学科, 講師 (80290401)
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Keywords | 日本語教育 / 中上級 / 記述文法 / 複文 / 包括的 / 体系的 / 国際研究者交流 / 台湾 |
Research Abstract |
1.総合的研究 (1)基本方針の検討 「日本語学習者・教師のための文法」という理念を実現するために、具体的にどのような点に留意して記述すべきか、また、基礎的な研究との関係はどうあるべきかについて検討した。→白川(2001,2002) (2)概要の検討 記述文法書・複文編の記述対象として必要な項目を網羅的に洗い出し、体系的に整理するための構成案を決定した。章・節・小節レベルまでのタイトル、および、それぞれの個所で取り上げる項目、および、内容の概要が決定した。 2.基礎的研究 (1)条件節について:条件表現の使い分け、および、理由表現の時制を中心に、詳細な記述をした。 →蓮沼ほか(2001)、塩入(2002a)、岩崎(2001b) (2)時間節について:複文の時制について、体系的整理を試みた。→岩崎(2001a) (3)連体節について:修飾節内での主語の表わし方を中心に、分析・記述の要点を整理した。→高橋(近刊) (4)補足節について:認識動詞の補足節を中心に、分析・記述をした。→阿部(2001) (5)並列節について:名詞句の並列表現について、分析・記述をした。→前原(2001,2002)
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 白川博之: "日本語を学ぶ人・教える人のための日本語文法 -日本語教育にも貢献する文法記述をもとめて-"日本語文法学会第2回大会発表論文集. 30-35 (2001)
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[Publications] 白川博之: "外国人のための実用日本語文法"月刊言語. 31巻4号. (2002)
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[Publications] 前田直子: "「〜したところだ」と「〜したばかりだ」"東京大学留学生センター紀要. 第11号. 29-44 (2001)
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[Publications] 岩崎 卓: "複文における時制"月刊言語. 31巻13号. 50-55 (2001)
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[Publications] 岩崎 卓: "ノデ・カラ節事態と主節事態の時間的前後関係について"京都光華女子大学研究紀要. 39号. 25-46 (2001)
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[Publications] 高橋 美奈子: "「格助詞の使い分け ガ/ノ(連体修飾節主語)」「連体修飾節」"水谷修他編『新版日本語教育辞典』(大修館書店). (近刊).
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[Publications] 阿部 忍: "ことばと主観性-認識動詞構文再考-"神戸山手女子短期大学紀要. 第44号. 1-9 (2001)
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[Publications] 塩入 すみ: "ノ・コト節と中止節・条件節との誤用について"東呉外語学報(台湾:東呉大学外国語文学院). 17. 179-198 (2002)
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[Publications] 塩入 すみ: "多元文化教育課程理論之基礎"東呉大学外語学院校際シンポジウム論文集(台湾:東呉大学外国語文学院). 14 (2002)
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[Publications] 前原 かおる: "「か」並列句における句末「か」をめぐって"日本語文法学会第2回大会発表論文集. 46-55 (2001)
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[Publications] 前原 かおる: "ナド句の文法的位置付けをめぐって -連体修飾成分との異同の検討-"広島大学大学院教育学研究科紀要(第二部). 第50号. 273-280 (2002)
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[Publications] 蓮沼昭子, 有田節子, 前田直子: "日本語文法セルフマスターシリーズ7条件表現"くろしお出版. 203 (2001)