2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680365
|
Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
文野 峯子 人間環境大学, 人間環境学部, 教授 (10310608)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福永 由佳 国立国語研究所, 日本語教育部門, 研究員 (40311146)
岡 良和 人間環境大学, 人間環境学部, 助教授 (00213918)
石上 文正 人間環境大学, 人間環境学部, 教授 (80184505)
林 さと子 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (50228574)
浜田 麻里 大阪大学, 留学生センター, 助教授 (80228543)
|
Keywords | 環境との相互作用 / 学習者相関図 / 半構造化インタビュー |
Research Abstract |
初年度である今年度は,1.基盤とする「学習者条件記述作業部会」が行った調査から得られた資料の分析及び結果の図式化の試み,2.研究の内容及び実践の手順検討,3調査方法・調査票検討のためのパイロット調査,4.本調査の体制づくりにむけたワークショップ開催の4点を中心に活動を行った. 1.調査資料(半構造化インタビュー調査の録音資料と調査記録)をもとに,学習者個人と対人・非対人環境との相互作用を同心円上に視覚的に表す「学習者相関図」の試案作成を行った.学習者一人平均1時間半のインタビュー内容の分析作業は時間を要するため,全資料の分析は未だ終了していないが,学習者ひとり一人と環境との相互作用の様子を視覚化することへの手がかりが得られた. 2.8月と2月に全体会合を開き,3年間の研究内容及び手順について討議した.そこでは,外部協力者を得て行うという不確定要素を含む本調査とその結果の質的分析が3年間でどこまで可能か議論された. 3.「学習者相関図」作成の資料収集のために開発した半構造化インタビューとその調査票は,留学生を中心にした前調査ではその有効性が認められたが,現在話題となっている地域の学習者に対して適用が可能であるかを調べるために,今年度4名の留学生以外の学習者に対して同じ調査票を用いてパイロット調査を実施した. 4.3月には3.のパィロット調査に基づいて調査の枠組みをさらに検討するため,また,本調査にあたって広く関係者の協力を求めるためにワークショップ「学習者を知ろう」を開催した.ここでは東海地区を中心に地域の日本語教育に携わるキーパーソン11名から,調査票・調査方法について貴重な意見を得ることができた.同時に,外部から協力者を得て行う調査の課題も見えてきた.
|