2002 Fiscal Year Annual Research Report
高認知負荷環境での最適メディア・モダリティを用いた適応的情報提示の研究
Project/Area Number |
13680479
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
田野 俊一 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (50282918)
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Keywords | ユーザインタフェース / 情報提示 / メディア / モダリティ / 認知負荷 / 知覚 / 人間工学 |
Research Abstract |
コンピュータやネットワーク技術の発展に伴い,我々の生活環境の情報化・知能化はさらに進み,情報システムを使用する環境にいるユーザは,様々なマルチメディア情報の獲得,伝達が可能になり,そのため,ユーザの処理能力を超えてしまうような大量の情報の氾濫が考えられる.様々な情報を適切に説明,提示する情報提示する手法が望まれている。 そこで、本研究では、様々な提示の形態,形式の組み合わせに対してユーザがどのような反応を示すのかを検証することを目的とした基礎的な実験を行った。 本実験では,前提となる高認知負荷環境下には,自動車の運転環境を想定し,一定かつ継続した認知負荷,アテンションをかけるための擬似的な運転タスク(ハンドル操作とペダル操作)をメインタスクとして設定した.また,サブタスクとして,メインタスクを遂行しながら非定常的に提示される複数の情報に対して種類別に設定したボタンを押してもらうように設定し、この認知の割合を測定した。その結果,聴覚より視覚情報の方が認知しやすく,また複数の情報の同時提示においても聴覚より視覚情報を含む方が多くの情報が獲得できることが実証できた. 具体的には、メディアとして、視覚をV,聴覚をA,モダリティとして、実提示をR,記号的提示をS,言語提示をL,方角として、前方をF,側方をLR,後方をBで表すと、『V>A』、『V3>V2A1>V1A2>A3≧V2>V1A1>A2』、『L3の認知負荷は高い』、『VR>VS>VL』、『AL>AR≒AS』、『VF≫AF≒ALR≒AB≧VLR』、『VLLRは認知負荷が高い』の結果が得られた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 和田, 岩田, 田野: "マルチメディア・モダリティ情報の同時提示における認知特性の分析"ヒューマン インタフェース シンポジウム. 361-364 (2002)
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[Publications] 和田, 田野, 岩田: "単一情報認知確率に基づく最適な認知容量推定手法の提案"日本人間工学会関東支部第32回大会. 82-83 (2002)
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[Publications] 和田, 田野, 岩田: "Experimental Analysis of Malti-media and Multi-model Cognitive Characteristics and 2ts Problems"IEA-2003. (2003)