2001 Fiscal Year Annual Research Report
信頼性保証の為の大規模マルチメディアデータベースの構築とその活用に関する研究
Project/Area Number |
13680515
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
鈴木 和幸 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00130071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 渉 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30303027)
田中 健次 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (60197415)
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Keywords | 信頼性 / データベース / 安全性 / ヒューマンエラー / 状態監視保全 / データマイニング / Warranty Data / 寿命データ |
Research Abstract |
信頼性データのグローバルな共有の為のフレームワークの構築の為の基礎研究として、個々の製品に関する信頼性・保全性データおよびヒューマンエラーの事例から、共有しうる情報の形態・および共有すべき内容に関する研究を以下の4分野より進めた。 1.状態監視保全手法の開発に関する基礎研究を行い、最適保全アクションをMonotone Policyに限定しうる為の条件をシステムに状態推移がある場合と着目した時点までの事後確率に縮約できる場合についての検討を行った。 2.Warranty Databaseとして蓄積すべき必要十分な情報検討を行った。寿命データを車の走行距離のような実稼働時間データと、冷蔵庫のような歴時間データとの2つに分け、前者のときの寿命推定を為しうる最小なデータを明らかにし(Wang and Suzuki(2001))、後者に関しては、販売台数が未知の場合にも精度の良い推定を為しうることを示した(Suzuki and Wang(2001))。 3.過去の市場型の製品のヒューマンエラーの事例を、製品の機能の類似性と構造の類似性によりカテゴリ分けし、対象製品に当てはまるカテゴリの事例を活用し、エラーモードの事例抽出を行うことを可能とした(鈴木・金田・平野(2001))。 4.大規模データベースに基づく解析手法に関する研究を並列計算システムの上で進めた。大規模データベースに基づく解析手法に関する研究では、まず本年度はデータマイニング用のデータウェアハウスの構築と、解析環境としての小規模の並列計算システムを構築した。これらは安価なPCで実現されており、今後、この環境で大規模なデータの解析手法の実装を進めていく。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Sibuya, M., Suzuki, K.: "Optimum Threshold for the k-out-of-n Monitor with Dual Failurest"Annals of the Institute of Statistical Mathematics. Vol.53. 189-202 (2001)
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[Publications] Wang, L., Suzuki, K.: "Lifetime Estimation Based on Warranty Data Without Date-of-Sale Information Cases Where Usage Time Distributions Are Knownt"Journal of the Japanese Society for Quality Control. Vol.31. 148-167 (2001)
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[Publications] Suzuki, K., L.Wang: "Analysis of Warranty Claims without Sales Amount Informationt"The 2nd International Symposium on Business and Industrial Statistics. 179-186 (2001)
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[Publications] Yamamoto, W., Suzuki, K.: "An Analysis of Defect Patterns of Semiconductor Wafers"The 2nd International Symposium on Business and Industrial Statistics. 157-160 (2001)
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[Publications] 鈴木 和幸, 金田 建, 平野 謙: "未然防止への情報共有化に関する一考察-ヒューマンファクターへの着目-"第31回信頼性・保全性シンポジウム. 263-268 (2001)
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[Publications] 鈴木 和幸, 田中 健次, 伊藤 誠: "品質危機とヒューマンファクター"品質管理. Vol.52. 812-824 (2001)