2002 Fiscal Year Annual Research Report
新打ち切りデータ(Trunsored data)を用いた寿命推定の研究
Project/Area Number |
13680524
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
廣瀬 英雄 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (60275401)
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Keywords | Trunsored data / 寿命推定 / 混合分布 / 尤度比検定 / 境界問題 / censored data / truncated data |
Research Abstract |
観測時間内に故障が観測されるような寿命特性をもつfragile populationから得られたサンプルと,その時間内には故障が観測されないような寿命特性をもつdurable populationから得られたサンプルとが混在しているとき,全体に占めるfragile dataの数(あるいは比)を,またfragile populationの寿命特性を知りたい,という問題を考える.このような間題の実例としては、電子部品のいくらかは初期に故障する特性を持つが,多くは保証期間まで使用可能な特性を持つようなpopulationからのサンプルの場合の具体例が実際に存在する。 この解決法として、まずcensored data, truncated dataと今回扱うtrunsored dataとの関連を明確にした。次に、truncated dataとcensored dataとでいずれの区分で問題解決を図るかという手法に対して、尤度を用いる観点から、提案するtrunsored dataの利用が好ましいことを示した。混合分布により解決を図ることがあるが、混合比pが境界値(p=1,0)に近い場合、尤度比検定を単純に用いることはできない。そこで、混合比の制限を外した仮想的な混合モデルを考え、定義領域を広げ、その中で尤度比検定を行う手法について、まずシミュレーションの方面から調査検討した。その結果、検定は可能であり、観測データがcensored dataであるかどうかの検定を行った後に、寿命推定することが可能になった。また、定義領域を広げることで、従来の境界領域での特別な取り扱いがなくなり、通常の尤度比検定を用いることが可能になった。シミュレーションと理論的な検討結果とは良好に一致した。 この研究成果の実績は平成14年度開催予定の国際会議で公表され、またジャーナルへも投稿し、現在査読中である。更に、15年度開催の国際会議でも公表予定である。
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