2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680528
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
大倉 元宏 成蹊大学, 工学部, 教授 (30119341)
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Keywords | 視覚障害者 / 道路横断 / 支援設備 / 横断帯(エスコートゾーン) / 音響信号機 / 安全 |
Research Abstract |
本年度は以下の二つの項目について検討を行った。 1.道路横断帯の幅と横断口における手がかり 先行研究において、道路横断帯は視覚障害者の支援設備として高い有効性を有するが、その幅の狭さ(通常30cm幅)と横断口においてその位置と方向に関する手がかりの希薄さが指摘された。本研究では、次の3つの条件を一般市街地にある横断歩道に設定し、3名の全盲障害者の参加を得て、実歩行による評価を実施した。すなわち、条件1:30cm幅の横断帯、条件2:30cm幅の横断帯とサインブロック(横断口に設置された30×30cm四方の触覚的手がかり;横断帯の位置と方向に関する手がかりを与える)、条件3:60cm幅の横断帯とサインブロック。 評価実験の結果、横断帯の拡幅、サインブロックとも被験者のパフォーマンスを改善する効果のあることが示された。 2.音響信号機のスピーカの位置が横断口における方向定位に及ぼす影響 横断歩道口において、サインブロックを探す手がかりとして音響信号機の音が使えないかどうかを検討した。音響信号機のスピーカの位置を横断帯の上方においた場合と従前の場合で、横断歩道口へ離れた場所からアプローチするという実験を行った。その結果、スピーカを上方に移した方が被験者のパフォーマンスは良好であった。手がかりの一つとして使えそうである。
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Research Products
(2 results)