2001 Fiscal Year Annual Research Report
高圧マイクロ熱量計を用いた微生物の代謝熱測定による環境汚染気体のバイオアッセイ
Project/Area Number |
13680629
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田村 勝弘 徳島大学, 工学部, 教授 (00093873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 良尚 徳島大学, 工学部, 助手 (60325248)
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Keywords | バイオアッセイ / 環境汚染気体 / 熱測定 |
Research Abstract |
本年度は以下の研究を行った. (1)高庄試料セル(30MPa用)の製作 本研究で使用する2種類の熱量計(マルチセル微生物培養用の熱量計(Biothermo Analyzer)と高感度マイクロ熱量計(CSC4100型))の高圧試料セルを製作した.マルチセル型熱量計については容量が約20mlで,耐圧が30MPaの試料セルを24個作製し,耐圧試験とリーク試験をしたのち,実験に供した.一方,マイクロ熱量計についてはCSC社製の高圧DSC用アンプルを購入して,銀ロウ付け部の耐圧性を高める処理をしたのち高圧ラインの組立を含む装置の製作を行った. (2)種々の気体を用いた加圧実験 まず,基礎実験として市販の種々の濃度の窒素べースNOx, SOx標準ガスや空気,窒素,酸素,アルゴン,水素,ヘリウムを用いて,酵母と大腸菌について増殖サーモグラムを描き,気体の性質と圧力の影響を調べた.特に酸素と空気の増殖に及ぼす影響が顕著であった. (3)微生物の選定 微生物に対する化学物質の毒性は,増殖疎外,呼吸,細胞活性度を測定することによって評価される.これにはPseudomonas, Klebsiella, Aeromonas, あるいはCitobacterがよく用いられている.本研究で重要な点は,薬剤感受性の高い微生物を見いだし使用することである.そこで,まず以上の微生物について,NOx, SOxに関する薬剤感受性と耐圧性を見積もった.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 田村勝弘(等): "リン脂質=分子膜に及ぼす溶存気体の影響"麻酔と蘇生. 37・3. 301-303 (2001)
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[Publications] K.TAMURA et al.: "Rrotoin cystalligation under high pressure"Biochim. Biophys. Acta. (in press). (2002)
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[Publications] K.TAMURA et al.: "Trends in High Pressure Bioscience and Biotechnology"Elsevier. 648 (2002)