2003 Fiscal Year Annual Research Report
環境―経済統合勘定の動学分析に基づく持続的発展可能性に関する研究
Project/Area Number |
13680643
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
宮田 讓 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20190796)
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Keywords | 環境-経済統合勘定 / 持続的発展 / 社会的最適成長 / 生態系 / ハミルトニアン / 二酸化硫黄 / 廃棄物リサイクル / 動学的応用一般均衡モデル |
Research Abstract |
本年度も我が国および外国で行われてきた環境-経済統合勘定に関する理論的研究の文献サベイを行い,その研究動向を把握した。環境-経済統合勘定の理論的研究は,実用性を指向したものが極めて少ないため,本年度も実際にデータ収集可能な形で理論的研究を行った。本研究では環境-経済統合勘定を最適経済成長論の観点から捉えるため、特に環境ストックのシャドープライスの解釈とその推計可能性が重要となり、この点に重点を置いて研究を行った。 また中国における7地域別経済データ,二酸化硫黄排出に関するデータを収集し,地域間取引を考慮した環境-経済統合勘定を推計した。このデータに基づき,中国7地域間9産業部門からなる動学的応用一般均衡モデルを開発した。このモデルを用いて,二酸化硫黄排出抑制のための新技術について,その経済的,.環境的影響評価を行った。 さらに帯広都市圏を対象地域として,廃棄物を考慮した環境-経済統合勘定を推計した。このデータに基づき,小地域でも適用可能な応用一般均衡モデルを開発し,廃棄物リサイクル推進の経済的,環境的影響を評価した。 以上の成果は日本地域学会,日本環境共生学会,計画行政学会などで発表した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 渋澤博幸: "コンパクトシティのシミュレーション分析"土木計画学研究・講演集. 28(CD-ROM). (2003)
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[Publications] 宮田 譲: "廃棄物を考慮した帯広都市圏の応用一般均衡分析"日本地域学会第40回(2003年)年次大会学術発表論文集. 255-262 (2003)
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[Publications] 李 愛軍: "Assessment of Energy Technology to Abate Air Pollution Emissions in China"地域学研究. 33. 59-73 (2003)
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[Publications] 渋澤博幸: "A Study of Dynamic Urban Model : A Numerical Experiment of the Compact City"地域学研究. 33. 45-57 (2003)
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[Publications] 宮田 譲: "コンパクト・シティシミュレータの開発"日本計画行政学会第26回全国大会研究報告要旨集. 329-329 (2003)
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[Publications] 宮田 譲: "Interregional Analysis of Environmental Tax on Sulfur Dioxide Emissions in China"環境共生. 8. 15-29 (2003)