2002 Fiscal Year Annual Research Report
高分解能衛星を利用した有毒アオコ発生予察に関する研究
Project/Area Number |
13680654
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
渡辺 真利代 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (70301835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 智昭 国立医薬品食品衛生研究所, 研究員 (70312022)
後藤 真太郎 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (80247436)
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Keywords | 植物プランクトン / 光合成色素 / 高分解能衛星 / 水質 |
Research Abstract |
奥多摩湖において、ほぼ1ヶ月に1回植物プランクトン量、種類組成、水質の変化を調査した。植物プランクトン中、特にアオコ形成種とその発達に伴う光合成色素組成の変化についても追跡した。 また、奥多摩湖に流入する河川周辺の流域分析のため、土地被覆分類を行った。 これにより、土地利用別に、人間活動によってもたらされた土地利用別のNH4^+、NO_<2^->、NO_<3^->、PO4^<3->関連パラメータの原単位を統計データから推計し、流域別に集計した。これらのパラメータを東京都庁水道局より提供された月別の各河川の奥多摩への流入口での水質観測結果と比較したが、人間活動の影響を十分説明できる結果は得られなかった。原単位が土地被覆単位で均一である事、森林からの窒素化合物およびリン酸も無視できない量である事、森林から排出される同パラメータの原単位および、物質循環過程での希釈率により左右される量である事が考えられ、これらのパラメータの影響評価を最終年度の課題とした。 さらに、河川から流入する窒素化合物およびリン酸と奥多摩湖内での水質分布におよぼす影響評価のため、観測点の点情報を流体力学的なモデルで面的に拡張するための数値モデルを作成した。最終年度に向け、数値モデルにより推定された流域別の窒素化合物およびリン酸のパラメータが、奥多摩湖内でどのように拡散するかを予測できるようなモデルとして統合し、水質分布が、観測データと高分解能衛星IKONOSやASTERとの比較検証して行く予定である。
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