2001 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオーム解析による新規インスリン反応性リン酸化蛋白質cDNAの発見
Project/Area Number |
13680691
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
小畑 利之 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (40325296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 智之 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50304556)
蛯名 洋介 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (00112227)
谷口 寿章 徳島大学, 理化学研究所・翻訳後修飾による動的調節機構研究チーム, チームリーダー (10257636)
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Keywords | インスリン / リン酸化タンパク質 / プロテオーム解析 |
Research Abstract |
インスリンは代謝調節、細胞増殖因子として生体必須のホルモンであり、その作用メカニズムを解明することは医学・生物学上極めて重要な課題である。我が国には約700万人のインスリン非依存型(II型)糖尿病患者がおり、4大疾患の1つに指定されている。それは標的細胞のインスリン作用不全に1つの主な原因があると考えられており、その病因の解明が緊急の課題となっている。 インスリンは膵臓β細胞より分泌され、糖代謝のホメオスタシスを担う主要なホルモンであり、その固有の作用である細胞内糖取り込み・グリコーゲン合成以外にも多くの細胞に対して各種の作用を持つ。研究分担者によるインスリン受容体cDNA単離同定(Cell,1985 Ebina et al.)に始まり、その作用メカニズムの解明は飛躍的になされてきた。しかしながら、多くの研究者の精力的取り組みにも拘わらず、その全容の解明は未だなされてはいない。そこで、申請者らは近年急速的に発達してきたプロテオーム解析の手法を用い、インスリンによりチロシンリン酸化されうる細胞内の全タンパク質のcDNAを網羅的に単離同定するべく解析を進めている。肝臓、骨格筋またはCHO細胞に大量にインスリンレセプターを発現させた細胞をインスリン刺激前、後でcrude extarctをとり、数種の抗ホスホチロシン抗体で沈降後、電気泳動をし、その断片をトリプシン消化後、プロテオーム解析を行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tetsuo Shioi: "Akt/PKB promotes organ growth in transgenic mice"Mol. Cell. Biol.. (in press).
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[Publications] Jaromo Laine: "Differential regulation of Akt kinase isoforms by the members of the TCL1 oncogene family"J. BIol. Chem.. 277. 3743-3751 (2002)
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[Publications] Michael B.Yaffe: "A motif-based profile scanning approach for genome-wide prediction of signaling pathways"Nature Biotechnol. 19. 348-353 (2001)