2002 Fiscal Year Annual Research Report
新規血管侵入障壁遺伝子ChMrPノックアウトマウスの作製による機能解析
Project/Area Number |
13680803
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宿南 知佐 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (60303905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 秀一 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (20261133)
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Keywords | ChMrP / tenomodulin / chondromodulin-I / 強靭結合組織 / ノックアウトマウス / 腱 / 血管侵入障壁 / 血管新生 |
Research Abstract |
chondromodulin-I related proteinは、軟骨由来血管新生抑制因子chondromodulin-I (ChM-1)の機能ドメインに相同性を有する関連遺伝子で、血管に乏しい強靱結合組織に特異的に発現している。典型的な強靱結合組織である腱の腱細胞(tenocytes)にちなんで、tenomodulinと正式に命名した。本年度は、昨年度に構築したターゲティングベクターを、エレクトロポレーション法によってES細胞に導入し、遺伝子導入したES細胞からDNAを抽出して、PCR法、サザンブロットによって相同組換え体の判定を行った。まず、400クローンに関して判定を行ったが、陽性クローンは得られなかった。Radiation hybrid mappingによる解析から、tenomodulin遺伝子はX染色体上にマップされたので、常染色体上にマップされる遺伝子よりも陽性の相同組換え体が得られる効率が低いことが予想された。そこで、導入効率を改善するために、昨年度に構築したベクターのlong armを5'側に1.3kb延長したベクターを構築して、ES細胞に導入してスクリーニングを継続して行なっている。また、本ベクターで陽性クローンが得られない場合を想定して、TT2由来のゲノムライブラリーをスクリーニングして新しいベクターを構築するために必要な遺伝子のイントロン2を含むゲノムクローンを単離した。現在、loxPを導入したターゲティングベクターを構築していると同時に、short armのみを組み込んだベクターを用いて、新しいベクターのスクリーニングの為のPCRの条件を検討している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Y.Nakamichi: "Chondromodulin-I (ChM-I) is a bone remodeling factor"Mol. Cell. Biol.. 23. 636-644 (2002)
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[Publications] Y.Oshima: "Expression and Localization of Tenomodulin, a Transmembrane Type Chondromodulin-I related Angiogenic Inhibitor, in Mouse Eyes"Invest. Ophthalmol. Vis. Sci.. 280(in press). (2003)
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[Publications] 宿南 知佐: "Chondromodulin-Iと関連遺伝子Tenomodulin"Clinical Calcium. 12. 44-50 (2003)
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[Publications] 宿南 知佐: "コンドロモジュリン-Iとテノモジュリン 間葉系組織由来の血管新生抑制因子"実験医学増刊「血管研究の最前線2002」. 20. 1116-1123 (2002)
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[Publications] 宿南 知佐: "軟骨由来制御因子コンドロモジュリン-I"実験医学増刊「最新の骨研究に迫る」. 20. 2511-2516 (2002)