2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680808
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
國貞 隆弘 岐阜大学, 医学部, 教授 (30205108)
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Keywords | ES細胞 / 神経冠細胞 / 細胞分化 / エンドセリン3 / 色素細胞 |
Research Abstract |
我々の分化誘導系ではES細胞は3週間ほどで色素細胞へ分化する。この過程が、生体内のように神経冠細胞経由で進行することを証明するために、培養開始後に回収した細胞を一個ずつ再培養することを試みたが、神経堤細胞の頻度が少なく証明できなかった。現在、セルソーターを導入中であり、神経堤細胞のマーカーを用いて濃縮することにより再度証明することを計画している。 神経冠細胞の分化因子(転写調節因子)のES細胞への強制発現系については、現在鋭意構築中である。 生体内での色素細胞増殖分化因子の機能については、エンドセリン3(ET3)を全身の皮膚に強制発現させたトランスジェニックマウスの解析により新知見が得られた。ET3は色素細胞の増殖・分化因子であり、このマウスは皮膚でももちろん色素細胞の過剰な増殖が見られたが、心臓や胸腺にも色素細胞が多く観察された。これらの色素細胞は神経冠細胞のリニエージマーカーを発現していたので、頭部から移動してきた神経冠細胞の一部が色素細胞へ分化すると結論された。単離した野生型マウスの胸腺をET3存在下で培養しても色素細胞が分化した。このことは、神経冠細胞の運命決定にET3が重要な働きをしていることを示していること、未分化な神経冠細胞が移動後の組織・臓器においても維持されていることを示す。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Hemmi, H. 他: "Temporal and spatial localization of osteoclasts in colonies from embryonic stem cells"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 280. 526-534 (2001)
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[Publications] Hemmi, H. 他: "Skin antigens in the steady state are trafficked to regional lymph nodes by transforming growth factor-bl-dependent cells"Int.Immunol.. 13. 695-704 (2001)
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[Publications] Wang, K. 他: "Characterization of the Japanese pufferfish(Takifugu rubripes)T-cell receptor alpha locus reveals a unique genomic organization"Immunogenet. 53. 31-42 (2001)
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[Publications] Yamane, T. 他: "Wnt signaling regulates hemopoiesis through stromal cells"J.Immunol.. 167. 765-772 (2001)
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[Publications] Kunisada, T. 他: "Ligands for receptor tyrosine kinases expressed in the skin as environmental factors for melanocyte development"J.Invest.Dermatol.. (in press).
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[Publications] Yoshino, M. 他: "Reduction of osteoclasts in the critical embryonic period is esgential for inhibition of mouse tooth eruption"Dev.Dynamics. (in press).
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[Publications] Yamane, T. 他: "Embryonic Stem Cells : Methods and Protocols"Ed.K.Turksen,The Humana Press Inc.,Totowa,NJ.. (2001)