2002 Fiscal Year Annual Research Report
ビタミンE転移蛋白KOマウスを用いた筋萎縮性側索硬化症の発症機序の研究
Project/Area Number |
13680838
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
稲葉 彰 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (10282766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 隆徳 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (90231688)
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Keywords | G93Aトランスジェニックマウス / aTTP KOマウス / ビタミンE / 酸化ストレス / SOD / α-tocopherol / 運動ニューロン / 筋萎縮性側索硬化症 |
Research Abstract |
Jackson Labから購入したG93A SOD1トランスジェニックマウス(B6SJL-TgM(SOD-G93A)1Gur)とalpha-tocopherol(aTTP)ノックアウトマウスを掛け合わせる準備としてB6/C57Jにbackcrossを行い8世代を終了した。tailの組織DNAのgenotype解析(Restriction fragment length polymorphysm)と眼か採血による血清α-tocopherol濃度をHPLCで測定してgenotypeの決定法を確立した。通常のmatingの方法により両者の掛け合わせを開始した。G93A SOD1とaTTPのダブルヘテロマウスを20匹作製した。現在、約12週齢だが、運動機能、繁殖機能に大きな変化は見られない。 あわせてphenotypeの評価の準備としてrotarod、つり下げ型筋力計を用いて運動能力、筋力の行動解析、さらに末梢神経刺激による複合筋活動電位、針筋電図による脱神経電位の電気生理学的評価のシステム、脊髄の一般神経病理検索および運動神経有髄線維密度の定量的測定のための脊髄前根のエポン包埋トルイジンブルー染色に標本作製の神経病理検索システム、脊髄、大脳のホモジュネイトを用いた、SOD1、HNEのウエスタンブロット、過酸化脂質のthiobarbituric acid(TBA)法を用いた定量的測定システムを生化学的検索システムを確立した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 横田隆徳: "αtocopherol転移タンパク遺伝子異常によるFriedreich型運動失調症(AVED)の発症機序"神経内科. 57・2. 130-137 (2002)
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[Publications] 横田隆徳, 水澤英洋: "αtocopherol転移タンパク遺伝子欠損マウスにおける遅発性運動失調症"Clinical Neuroscience. 21(2). 177-179 (2003)