2001 Fiscal Year Annual Research Report
神経系発生過程でのc-Jun N-terminal kinase (JNK)の機能
Project/Area Number |
13680884
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
金子 律子 (大谷 律子) 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (00161183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 知之 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経棹烏合研究所・分子神経生理学部門, 研究員 (70270668)
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Keywords | JNK / p38 / アポトーシス / ラクタシスチン / antisense oligonucleotide / MAPK / PC12h細胞 / プロテアソーム |
Research Abstract |
PC12h細胞は、プロテアソーム阻害剤ラクタシスチンにより神経様細胞に分化した後、アポトーシスを起こす。その際、MAPK : mitogen-activated protein kinaseの一つ、JNK : c-Jun N-terminal kinaseとp38の活性が高まることが以前の研究で分かった(Masaki et al.,2000)。アポトーシスへのJNKやp38の関与は以前から報告されているが、アポトーシス誘導刺激後、新たに合成されたJNKやp38がどの程度アポトーシスに関与するかは不明な点が多い。 そこで本研究では、JNK及びp38に対するホスホロチオエート化アンチセンスオリゴヌクレオチド(以後ASODNと略す)を用いて両MAPK合成を阻害したのちラクタシスチンを添加し、その際のアポトーシス細胞出現率を調べた。その結果、JNKのASODN添加により、ラクタシスチン誘導性アポトーシスは有意に抑えられた。しか対照群のレベルにまではアポトーシスは抑えられなかった。またp38のASODN添加、によっても、ラクタシスチン誘導性アポトーシスはある程度抑えられた。そして、JNKとp38の両方に対するASODNを合わせて添加した場合には、ラクタシスチン誘導性アポトーシスは対照群レベルにまで抑えられた。以上のことから、JNKおよびp38がラクタシスチン誘導性アポトーシスに直接関与する事が示された。
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Research Products
(1 results)